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小便小僧のすべて: but afraid to ask|ヨーロッパ国別テーマパークの繁栄と衰退


created on 22 Oct, 2009

ハウステンボスに代表されるように、国内各地には世界各国をテーマにしたテーマパークというか、各種施設が存在する。全体像を把握したくなったので、主にネットを駆使して調査してみた。

バブル崩壊の影響か、そもそもバブルの勢いで設置したためか、既に閉園しているものが多い。やむなく、既に存在していない(過去に存在していた)サイトを調査できるツール、Internet Archive: Wayback Machineを駆使することとなった。

まとめると、ドイツが一番人気のようで11件存在する(帯広、千葉、群馬、栃木、愛知、岡山、鳴門X2、大分、鹿児島、宮古島: 過去に存在したものを含む, 以下同)。各7-8件で続くのが地中海グループ(埼玉、名古屋X2、志摩、和歌山、呉、水俣、与論島)に北欧グループ(北海道X2、秋田、栃木、愛知、長野、岡山)、ドイツを外した中欧(スイスX2、オーストリア、チェコ)(秋田、栃木、長野X2、京都、愛媛、霧島)。国別では冒頭のドイツの他にデンマークとスペインが各4件(スペインには複合1件含む。デンマークに大阪湾の人魚姫を入れれば5件)、オランダ4件、イギリス(イングランド含む)とトルコが各2件。フランスはかろうじて1件。イタリアは埼玉も名古屋も壊滅してしまった模様。


所在地の分布について考察すると、なんといっても帯広から宮古島までというドイツ系の守備範囲の広さに驚く。また、北欧系は基本的に北日本、地中海系は基本的に西日本に強いが、愛知はこれらが重なりあう。新潟がロシア&トルコというメジャー系を外した選択になっているのも興味深いところ(ともに閉園)。

テーマでみた場合、ドイツ系の強さの要因の一端を垣間みることが出来る。森、山、農業、牧場と温泉関係がドイツ系を名乗ることが多いのだ。このうち、森や山はドイツ以外の中欧をターゲットとすることも多い▼個別テーマとして面白いのは、霧島のチェコのピルスナー・ビール、河津桜で有名な静岡河津のとりあげたフランスのバラ、それに戦時中のドイツ人捕虜をとりあげた鳴門と王道ながら長崎のオランダか。特に霧島はともにアルコール(ビール)絡みでチェコとドイツが共存している。面目躍如か(何の?)▼また、童話系ではアンデルセンとグリムが1:2でグリム勝利。この他に閉鎖された帯広にもグリム関連の施設があったようだ。さらに他の施設の中にも含まれている可能性があるが、調べきれない。気がついたらご指摘ありたい。さすがにイソップはないようだ(ユーズ株式会社というアミューズメント施設運営会社が一時期、自社運営の施設に「イソップ遊園」という名称を使用していたことがあるようだが)▼あと、調べきれないが、一応、姉妹都市等になったことをきっかけにしている場合もあるようだ。

イタリアとフランスという二大観光大国がほぼ不在という状況は、おそらく、既にイタめしもフラめしも一般に浸透しているのが一因ではないだろうか。逆にドイツ料理やトルコ料理(自称世界三大料理だが)は少なくともイタフラほどには浸透していない。気の利いた居酒屋ならドイツの肉料理も食べられるが、別にドイツ料理であることをウリにしている訳でもない。と思うがどうだろうか。

また、いわゆるテーマパーク等の施設の括りに入れにくく、しかも大御所すぎて忘れがちな日本ラインと日本アルプスは番外扱いとした。この他、日本各地に存在する小便小僧については小便小僧のすべて: but afraid to askを参照されたい。


番外

References 注記: このページは2009年度夏休み自由研究(課題番号200901)の成果の一部である。

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