改めて断るまでもないことですが、著者はベルギーへの愛に満ち満ちており、溢れだした愛で排水口が詰まっているように見える場合があるかも知れませんが、それはあくまでも愛情が過多であったためであります。
- ベルギー(漢字では白耳義)は、樺太と同緯度に位置し、面積は九州あるいは関東六県と同じくらいです。そこに約1,000万人が住んでいます。言語は主にフランス語とオランダ語。
- 名物その1は、「世界三大がっかり」の一つ、小便小僧。期待して来れば来るほど、そのあっけなさにがっかりします。
ちなみに、その他の世界の「がっかり」にはシンガポールのマーライオンとコペンハーゲンの人魚姫があげられています。「欧州三大がっかり」というものもあり、この場合、マーライオンが抜けてライン川のローレライが入ります。いずれにせよ、小便小僧は入ります。日本三大がっかりになると高知のはりまや橋、札幌の時計台、沖縄守礼門 だそうです。ついでに、日本の三大祭りは「花王ヘアケアまつり」、「ヤマザキ春のパンまつり」と「東映まんがまつり」だと言われている。三大なんとかについては、こちら。- 小便小僧付近の土産物屋には、小便小僧のミニチュアにポンプがついて、「あなたもご自宅で小便!」や、小便小僧の股間からワインの栓をあけるためのスクリュー・オープナーが生えている「絶倫小僧」、あまり舐めたくない小便小僧のかたちをした「小便小僧キャンデー」等があります。
また、近年、映画「小便小僧の恋物語」というのもあったようですが、馬鹿馬鹿しくて見る前からわくわくします。まあ、見ることはないでしょう。小便小僧についてはこちら。
- ワッフル(ゴーフル)。固焼き生クリームてんこ盛りがブリュッセル風、スナックほんわりがリエージュ風。
- ショコラ(チョコレート)。ゴディバ(ごだいば、と発音するとアメリカ人観光客風)、ノイハウス、ウィッターメーアがベルギーのショコラ御三家。ただ、個人的にはピエール・マルコリーニがおすすめ。庶民派ならレオニダス。もっと庶民派ならスーパーでコト・ドール。
- F1。スパのコースはクルマでたどり着ければ走れる。モナコと並ぶ公道コースだが、モナコは一般道をサーキットに使っているのに対し、スパはサーキットを一般道に使っている。果たしてどっちが貧乏でどっちがリッチなのか。
- ビール。400蔵元800銘柄ともいわれるが、本当のところは面倒で数える気にもならない。痛い目に遭わせたければグーズ(すっぱい)、知らない人をびっくりさせたければクリーク(さくらんぼ味)、のどが渇いていたらヒューガルデン(白ビールでさっぱり)、自分はこっそりデュベル(とてもおいしい)。たまにシメイ(これもおいしい)。
- ムール(カラス貝またはバカ貝)。夏に来ると食べられないこともある(シーズンオフ)。シェ・レオンなら年中食べられるが、それがいいことなのか悪いことなのかは判断を保留する。
- エビクリームコロッケとクリームシチュー。これがベルギーの名物料理だというと、ま、(以下略)。しかし、オステンドの灰色小エビは間違いなくおいしいので、問題ない。
- フリッツ(フライドポテト)。フレンチフライと呼ばれることがあるのは、第二次世界大戦でダンケルクから上陸して進軍してきた米軍兵士がベルギーで食べたフライドポテトのうまさに感動して(諸説あり)。まだ自分はフランスにいると思っていたらしい。
- ベルギー人には二度揚げしていないフリッツはすぐに見抜かれる。ある日、ベルギー人の家に招かれ、フリッツをごちそうになった。確かにいつもと味が違うとは思ったが、その家の子供達は一口食べるなりいっせいにクレームをつけた。「ママ、今日二度揚げしていないでしょ」。ママは確かに二度揚げしていなかった。恐怖のベルギー・グルメはかくも幼少の頃より鍛錬されている。
- ベルギーの町を歩いていてフリッツの店に出会う頻度は、日本のコンビニの1.5倍はある。
- フランスから高速道路でベルギーに入ると、最初にあるのはフリッテリー(フリッツ屋)だ。
- ベルギー・ジョーク。特にフランスに顕著だが、ベルギーは「間抜け」の代名詞(ただし、ベルギー人にそう言ってはいけない。ベルギー人の方からこのネタを披露されても一応否定すべし)。一番気に入っているベルギー・ジョークは、以下のようなものである。
- アメリカ人とロシア人とベルギー人がいた。
神様は言った。おまえ達の目の前にあるそのプールに、願い事を念じながら飛び込んで見よ。おまえが念じたものでプールを一杯にしてあげよう。
アメリカ人は、ドル!と叫びながら飛び込んだ。プールはドル札で満たされ、アメリカ人はウハウハ。ロシア人は、キャビア!と叫びながら飛び込み、ウハウハ。
ベルギー人の番が来た。ベルギー人は、飛び込もうとしたその瞬間、足を滑らせて叫んだ。
『あっ!クソッ!』
- ベルギーで売っている牛乳びんの底には、注意書きがある。「反対側をあけて下さい」
- ベルギーの鉄道駅の時刻表の前には、大量のフリッツ(フライドポテト)が落ちている。みんなが腕時計を見ようとして手に持っていたフリッツをこぼすから。
- ドイツのUボート(潜水艦)に潜り込んだベルギー人スパイだが、すぐに発覚。なぜならパラシュートを背負っていたから。
- ベルギー人のトラック運転手。高さ制限3メートルのトンネルにさしかかった。トラックの高さは3メートル以上。左右を見渡して、助手席の仲間と相談した。「警察もいないから、いっちゃおうか?」
p.s. このページをご覧いただいたyukariさんから以下のような感想メールが届きました。快諾いただいて転載します。
はじめまして。
ヒマ潰しに、”ベルギー”で検索を書けたらこのHPがあったのでちょっと覗いてみました。
私、友達がベルギーにいて(ベルギー人)おととし初めて遊びに行ってとてもベルギーが気に入ってしまったので昨年も又行ってしまい、この夏にも行こうかと計画しています。
お気に入りのベルギージョークには笑ってしまいました。
友達が、”ベルギー人をバカにするからフランス人は嫌い”と言っていたのを思い出します。ベルギージョークに受けた私ですが私もベルギー人も国も大好きです。
日本に戻って来たとありましたが、何かベルギーの面白い話等があったら又HPに追加してくださいね。
メール、そして転載ご快諾ありがとうございました。
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