Back to Index|国際関係研究お役立ちへ|Visit my guestbook


ヨーロッパの国際関係

04年度集中

履修登録71+3名、期末試験受験者48名。うち、評点の分布は左図の通り。評語の隣にある数字は実数である。

別段、相対評価を行った憶えもないのだが、結果的に相応の分布となった。気づきの点としては、社学および社工にAの率が低くなってしまったことである。受験14名中1名のみ。単純に講義内容について問う試験ではなく、その再構築というか脱構築というかが必要な設問であったためであろうか。

なお、事情によりレポートの提出を認めた学生が2名いる筈なので、これ含めた最終結果については1月15日以降に掲載する。主な自由コメントは以下の通り。":"以下青字は講師コメント。

講義の進め方に関するもの

集中ということもあってか、ペースが速く感じた。が、それだけ充実感があり、楽しかった。講義の中に出てくる様々な豆知識も面白かった。

授業は話すペースが速くてどうノートをとって良いかわかりにくかった。

非常に順序よくまとめられていて、とても聞きやすい講義だった(少し早口な印象はありますが)。内容も興味の持てるものばかりだった。ただ、金融関係の話など、みんなが混乱しそうな部分はもう少しゆっくり説明してくれた方が良かった気はする。レジュメのアップ、コメントへの回答など、良かったと思う。

専門的な話も多く、EU形成の枠組みが見れた点は良かったが、TOPICが飛びすぎているところがあった気がした。スパークやジャン・モネなど特定人物をpick upしていたが、どの辺が重要で存在意義は何だったのかなどをもう少し明確にしてほしかった。

先生の講義は内容はもちろんのこと、雑談が充実していて大変勉強になりました。私も先生のようにアカデミックなジョークを連発できるようになりたいと思いました。ヨーロッパ関係の奥深さを知りました。どうもありがとうございました。

欧州統合のプロセスと目的が授業を通して勉強になった。そして先生の雑談も楽しかった。早口すぎて聞き取れないものも多かったけど...。ありがとうございました。

大変面白い授業をありがとうございました。先生の経験に基づいたお話や雑談が楽しくて毎回出席するのが楽しみでした。EUが今後どう変わっていくのか、とても興味深いです。

だんだん難しくなっていき、最後はついていくのが大変でした: 今度は最初に現在の話をして、そこから過去に戻る方式も検討しようかな。

雑談がかなり良かったです。

欧州統合の過程における様々な要因を細かく説明してくれたので、とても興味深かった。一方で、いろいろな話が一度に耳に飛び込んでくるので頭の中で処理しきれなかった感があります。集中講義の性質上、仕方ないと思うので、復習しなければと思います。あと、レジュメがあると助かります。書きながら聞くのはちょっと大変です。

レジュメは事前にあった方がいいですね

余談でさまざまな知識を見ることができ、スライドの写真で発想の方法が見られて面白かった。

はじめは、「ヨーロッパの国際関係」という科目だったので現在のヨーロッパの関係や政治、経済などの問題を取り上げるのかと思っていました。しかし授業は楽しかったです。あまり好きではなかった戦後の歴史に少し興味がわきました。

一筋縄では行かないトルコのEU加盟問題とその裏側を知ることができて非常に面白かったです。

授業の余談が良かった。ヨーロッパの小さい国のことが気になった。

聞き取りにくい部分があったので、もう少しゆっくり話してほしい。3日目、体調不良で途中から授業が受けられなかったが、レジュメをHPからとることができたので、このサポートはとても助かりました。と同時に、集中講義期間中の体調不良は命取りになると思いました。

数学なんかやってるよりEUについての勉強の方がとても楽しい。高校の授業でEUについてやったことはあまり記憶にないので(地理only)、中学のときの知識のみで国際総合の専門科目の授業をとるのは難易度的にかなり難しかった。が、上記のようにとても面白かったので、単位の問題その他はどこかにおいておいて、素直に良かった: 数学もがんばって下さい。っていうか、バスケット通貨の計算を教えて下さい。

難しかったです。難しい分だけ、もう一度理解してみたいと思う部分もありました。カタカナ語が多くて、混乱しました。授業で、欧州統合について勉強したのは初めてで、前提知識をもっと持っていたら、理解度がアップしていたのではないかと思いました。そういう点でも、講義前に参考文献がわかったら良かったと思います(集中授業なので難しいと思いますが...): その通り。

講義の進め方、PPT(?)はわかり易かったです。

先生のお話は雑談も含め、とても面白かったです。世界史や、政治などが苦手で新聞も読まないような自分ですが、ひとつの流れで話が進められ、事実を知るだけでなく、その背景や目的などをきちんとわかりやすく話して下さったので、とても理解しやすかったです。最後の頃になって、流れや、先生が意図していることがわかり、もっと早くそれがわかっていれば、もっとわかったし、つながっただろうなと後悔しています。各授業の最初に、今日はこういうことを話して、こういうことを理解してほしいということをひとこと説明してもらえればうれしかったと思いました(もしくは、授業などでも...)。←遅刻してきて聞き逃しただけかもしれません。すみません。また授業をしに、筑波の国際に来て下さい(一年のときに受けられていたら..と思いましたので): 応用的な国際が新聞を読まなくちゃダメですよ。どうせ社学とちがって基本はないんだから。なんにせよ、講義が終わってしまう前に意図が伝わって良かったです。

「世界史」問題

私は世界史をあまり勉強していないので、丁寧な授業がとても嬉しかったです。知識と経験の豊富な先生の話に刺激され、もっと学ばなければなあと自分に気合いを入れることができました。4日間本当にありがとうございました!: 世界史方面に強くないのは、答案を一部暴露しますが「アドリア海のトリエステからバルト海の南チロルまで」というところで如実にわかります。素敵です。「サウンド・オブ・ミュージック」を観ることから始めましょう。

世界史や経済というか「社会」が苦手な私にとって今回の講義は大変難しいものでした。5年半●●●(転記注: EU内の一国、一応個人情報保護のため伏せ字)にいながらEUについて何も知らなかったのが恥ずかしいですが、これを期にもっと目を向けていけたらと思います。就活で2日出られなかった上にそれを補う勉強不足がいざ記述となるとかなり露呈され、申し訳なく思う次第です。授業自体は雑学も学べて良かったと思います。特にEC→EU→現在に至るまではまだまだなので、個人的にあとで勉強したいと思っております。ありがとうございました: いろいろある。「世界史と経済」って、まさに欧州統合そのものでは....。それを裏付けるように、「EC→EU→現在」の部分は学習不足って、それ、欧州統合の全部では...。あと、通常の講義では難しい「論述の練習」をするためにQUIZというかたちで例題を出していたのですよ。今後は、というか他の科目で、こういう勉強のやり方を活用して下さいね。就職決まるといいですね。

高校の世界史で学習したヨーロッパ史を思い出しつつ、講義に臨みました。復習のような部分も勿論ありましたが、自分の知らない欧州統合史の姿も多く見られたので、その辺りに非常に興味がわきました。雑談も、この苦しい集中(笑)にはうってつけの"オアシス"になっていたので良かったです。ただ、若干早口で聞き取りづらい箇所もあったので、今後は気をつけていただけると嬉しく思います: 気をつけさせていただきます。というか、早口で話しても自動的にスローにしてくれるマイクとか、誰か開発してくれないでしょうかねえ。機械いっこく堂みたいな。

歴史に興味がないことはないのですが、○○年に△△があって、とかそういうのを覚えるのが苦手で、今まで触れずに来ました。その経緯に至るまでの人間の動きが見えないとまったくイメージがわかず、覚えられないと言うか。そういった意味で、この授業はヨーロッパの歴史に興味を持てるものだったと思います。しかし、私のこれまでの世界史におけるバックグラウンドの不足は大きく、ここまでしか理解できませんでした。授業にも就職先の研修などで出られず、さらに理解できなくなり、僕にとってはかなり難易度の高い授業でした。申し訳ないです: これまでの蓄えもなく、授業に出ていないのでは仕方ないですね。ただ、興味は深めてくれたようで何よりです。単位は出ましたよ。暴露するとこの学生は芸術の学生さんですが、自分も昔は無謀にも芸専の講義を履修し、生産デザインなどを楽しく受講してAなんかもらっていた記憶があります。自分の中で数少ないAが芸専です。ナゾです。

試験に関するもの

テスト問題が講義内容から予想していたようなものでなく、かなり困った。試験問題をいくつかある中から選んで答える形式にしてほしかった。そしたらもっと勉強の成果を出せたと思う: 世の中甘くない。でもAですよ。

テスト問題はQuizから出すのではなかったのでしょうか?少しショックでした: 断言はしていません。講義の節目節目で提示したQuizはあくまでも効果的な復習のためのもの。しかし、あれをきちんと纏めていればなんらかのかたちで試験に活かせた筈です。っていうかAですよ。

ヤマ外した...: ヤマは外しても割となんとでも書ける問題を出しています。

その他

これからはEU関連のニュースにも注意が払えそうだ。

4日間ありがとうございました。複雑で大変でしたけど、流れがわかって良かったです。そういえば、土屋賢二とおっしゃっていましたが、茶水大つながりで藤原正彦もいいですよ。実は新田次郎の息子(!)で数学教授です。コロンビアとかケンブリッジでの授師(ママ)体験とか、数学の話とか、楽しいエッセイです。もし、まだでしたらぜひ一読を!ありがとうございました。: さっそく買いました

●●●学類にはそういう面白い授業があまりなくて、しかもヨーロッパに対して非常に関心を持てましたから、非常にいい授業だったと思います: 一部伏せ字にしてみました。

とてもいろいろな話が聞けて良かったです!もっと聞きたいです。ヨーロッパに行きたいです。もっと勉強します: 洗脳成功?

自分がある程度の知識をつけてからじゃないと、面白さに気づけないと思いました: それが「教養」というものです。

集中講義にいらっしゃる先生方はや●気のない印象が強かったのですが、先生はしっかり授業をしてくれたので嬉しかったです: 小回りや融通が利かないのです。しかし、疲れた。一部伏せ字にしてみました。

先輩に、鈴木先生とよくRanRanに行くらしいと聞いたのですが、本当なんですか?: 劇団ひとりさんとは実は行きそびれたのですが、毎年行ってます。年々体力の衰えを実感します。しかし昔はRan2には女子などいなかったものだが...。

ヨーロッパに住みたい: 住んで下さい

今は●●(伏せ字注: 理系)ですが、もとは西欧史をやっていたので参考にならないかもしれませんが特に難しいとは感じませんでした。適度に入った雑談は、混乱するときもありますが、良いアクセントになったと思います。: 雑談は、脱線のように見えて脱線ではない、要するにリニアモーターカーなのです。ええ。


これまでの結果

T非常勤も4年目となり、サンプルが揃ってきたので、これまでの結果についても掲載する。ABCDの比率についてみると、最善を尽くしてる筈だが、なぜか隔年で周期がある。この法則からすると(開講されれば)来年は当たり年...?

"H"は履修放棄を示しているが、様子を見ていると1度でも講義に出席した学生の放棄率はほとんどないので、ほぼ純粋に日程設定の問題である。01年度は3学期に帯で講義、02年度以降は週末集中だが02&03年度は年末最後の週末まで実施した。年末でおそらく競合の集中講義がなかったため、とりあえず登録した学生さんが多かったと見える。しかし、履修登録してから予定が入ったとか、最終日はスキーにいきたいとか言う学生さんが多かったので、04年度は1週間繰り上げた。結果、放棄率は下がったが、強力な裏番組も入り、履修登録数そのものも下がった。果たしてどちらが良いのやら。






Back to Index|国際関係研究お役立ちへ|Visit my guestbook