ホーム|ほんもののたなとしゼミ|掲示板
国際関係研究お役立ち|いい人だから損もするけど|パリ・ブリュッセル知らず知らず
Sources|Works|Lectures

/


たなとしゼミのようでもあるニセ・アジャンス

題してPseudoAgence QuasiTanatoshi、略してPAQ/Tanatoshi

ぱっきゅ・たなとし


EU関連ニュースはこちらに譲ります。


NATO、緊急即応部隊構想見直しへ

07/09/22(PAQT/Tokyo) -20日付IHT電子版によると、NATOは緊急即応部隊構想を見直すこととなった模様。当初2.5万人規模で検討されていた同構想であるが、アフガンISAFやコソヴォ等の任務のため各国の兵員が払底し、人数を揃えることが困難になったとのこと。

EU戦闘群(Battlegroup)運用可能に

07/06/16(PAQT/Tokyo) -更新が遅れましたが、1月よりEU戦闘群が運用可能となった模様です。1500名規模の2つの戦闘群が半年単位で待機します。07年前半は仏ベルギー戦闘群と独蘭フィン戦闘群がその任に当たる模様。その他の戦闘群についてはGlobal Security.orgの関連ページを参照。

[出版物]"Deaths in Wars and Conflicts between 1945 and 2000"

06/06/01(PAQT/Tokyo) -表題の出版物がコーネル大学平和研究プログラムから配布されていました。

ロシアはNATOの敵

06/06/01(PAQT/Tokyo) -30日付露モスニュース紙電子版が報じるところによると、All-Russian Public Opinion Research Centerの実施した調査で、27%のロシア人がロシアはNATOの敵であると認識しているという結果が出た模様。ただし、35%はロシアはNATOのパートナーであると考え(正しい)、9%はロシアはNATO加盟国であると考えている(間違い)。要するに、27+9=36%は間違った認識をしているということか。

イスラエル、NATO軍事演習に参加

06/06/01(PAQT/Tokyo) -29日付ロイター電が報じるところによると、イスラエルがNATOの海軍演習に参加との由。30日付イスラエル・ナショナルニュース電子版にも同様の記事。

コブラ・ゴールド演習にインドネシア参加

06/05/10(PAQT/Tokyo) -10日付毎日新聞電子版が報じるところによると、コブラ・ゴールド演習にインドネシアが参加することとなった模様。アジア方面の仮想同盟化か。

トルコ、フランス及びカナダとの外交関係悪化

06/05/10(PAQT/Tokyo) -9日付ルモンド紙電子版が報じるところによると、アルメニア人問題によりトルコ政府は駐仏及び駐加大使を召還した模様。

リトアニアのユーロ参加見送りか

06/05/10(PAQT/Tokyo) -8日付IHT電子版がブルームバーグをキャリーして報じるところによると、EUは2007年のリトアニアのユーロ参加を認めない模様。インフレ基準未達成による。

イタリア、ユーロ財政基準に抵触か

06/05/10(PAQT/Tokyo) -8日付IHT電子版がロイター電をキャリーして報じるところによると、イタリアはユーロ財政基準に抵触してしまう見通しとの由。来年度はフランスとギリシャも危ない模様。

中国に新たな「国教会」か?

06/05/06(PAQT/Tokyo) -5日付日経新聞電子版などが報じるところによれば、ローマ法王庁は4日、中国の司教2名を破門したとの由。法王庁の意向を無視して中国カトリック愛国会が任命行為を行ったため。ヘンリー八世を思い出す。ヴァチカン公式サイトではどこにこのニュースはあるのだろう。

チェイニー米副大統領、「バルカン諸国のEU/NATO加盟は両機構を若返らせる」

06/05/10(PAQT/Tokyo) -4日付WSJCBS(APをキャリー)、abcおよび7日付ブルームバーグなどが報じるところによると、アドリア憲章首脳会議に出席したチェイニー米副大統領は、表記の通り発言した模様。同閣僚会議の際の米政府高官の発言とあわせ、米政府の積極的な姿勢が目につく。

ARRC、アフガンへ

06/05/10(PAQT/Tokyo) -4日付NATO公式サイトが報じるところによると、同日よりARRCがISAFの指揮権を担うこととなったとの由。なお、ISAF(NATO)は今夏よりアフガニスタン南部もその担当地域に含める予定であり、これに伴い人員も現在の9000名から1万5000名に増員される模様。

麻生外相、NATO理事会を訪問

06/05/05(PAQT/Tokyo) -4日付Reuters Alert Netが報じるところ、日本の麻生外相はNATO理事会を訪問したとの由。プラウダ新華社にも同様の記事。NATO公式サイトにも。(060510追記: なぜか駐日アメリカ大使館までリリースを)

クロアチア国民はNATO加盟に消極的

06/05/05(PAQT/Tokyo) -マケドニアのMakfaxが4日付で報じるところによると、クロアチア国民のうちNATO加盟を支持しているのは僅か29%にとどまるとの由。加盟反対は54%に上る。

NATOはCSTOとの協力に消極的?

06/05/05(PAQT/Tokyo) -2日付Interfax通信の報じるところによると、NATO・ロシア理事会でロシアのラブロフ大使がアフガニスタンにおける薬物対策に関するCSTOとNATOとの協力を提案したにも拘らずNATO側の反応は消極的だったとの由。同日付ITAR-TASSにも同様の記事

西バルカン三国は08年にNATO加盟?

06/04/27(PAQT/Tokyo) -AFPをキャリーして25日付Defence Newsが報じるところによると、ディカルロ米国務次官補がクロアチアで開催されたアドリア憲章閣僚会議後の記者会見にて、アルバニア、クロアチアおよびマケドニアは、同三国における現在の改革とNATO拡大が継続すれば08年にも同三国はNATO加盟を果たす可能性があると述べたとの由。マケドニアのmakfaxにも同様の記事。同三国はアドリア憲章加盟国である。

オーウェン卿、UNよりもNATOによるダルフール対応を

06/04/20(PAQT/Tokyo) -14日付Radio Netherlandsが報じるところによると、現在英上院議員を務めるオーウェン卿はRNのインタビューに答え、UNよりもNATOとしてダルフールに介入すべきである旨述べた模様。

米NATO大使インタビュー

06/04/12(PAQT/Tokyo) -12日付Deutsche Welle紙電子版にヌランド(Nuland)米NATO大使のインタビューが掲載されていました。08年NATO拡大問題、スーダン関与問題、NATOのイラク関与問題とESDIなどが取り上げられています。

マケドニア、徴兵制廃止でNATO加盟へ前進

06/04/12(PAQT/Tokyo) -11日付でインターネット安全情報サイトISNがDTT.COMをキャリーして報じていたところによると、マケドニアのマナシエフスキ(Manasievski)国防相は来年度より同国が西バルカン諸国で初めて徴兵制を廃止し志願制に移行すると発表したとの由。志願制への以降はNATO加盟の条件とされている。また、来年度以降も同国内の少数民族であるアルバニア人は軍の人員の20%を占めることになるとの由。10日付UPIによれば現在でも同国はイラクに45名の兵員を派遣している。

NATO地中海対話ハイレベル会合

06/04/12(PAQT/Tokyo) -6日付でNATOサイトに、6-7日、ラバト(モロッコ)で開催された初めてのNATO・地中海対話諸国ハイレベル会合(26+7)の記事が掲載されていました。NATO事務総長は欠席ですが、インフルエンザのためのようです

NRF海軍演習

06/04/12(PAQT/Tokyo) -7日付でNATOサイトが報じるところによると、NRF海軍演習"Brilliant Mariner 06"が先月24日から今月6日まで北海で開催されていた模様。同演習ののち、6月に南大西洋カーボ・ヴェルデにて開催される陸海空統合NRF演習"Steadfast Jaguar"を経て本年10月に完全に運用可能となる予定。Jane'sにも関連記事。"Brilliant Mariner"演習公式ホームページはこちら

グルジアは2009年NATO加盟を目指す

06/04/12(PAQT/Tokyo) -04日付RIA Novostiが報じていたところによると、グルジアのサーカシビリ大統領は同国が2009年のNATO加盟を目指す旨述べたとの由。2009年とはすなわち同大統領の任期中にということである。

NATOグローバル・パートナーシップ構想

06/04/06(PAQT/Tokyo) -2日付FT紙電子版が報じていたところによると、「前週」、各国NATO大使はこの問題について話し合った模様(NATO理事会と思われる)。本件は米国主導かつNATO事務総長合意の元で提案されているもので、PFPや地中海対話といった様々なNATOのパートナーシップ枠組みを整理するもの。NATO(正確には米国)と共同で作戦活動を行うような国々をグローバル・パートナーシップの枠組みに納める。対象国として、欧州の非NATO加盟国やアジア太平洋の親米国(豪NZ+日韓)があげられている。しかし、フランスはこの構想に難色を示している模様。

NATO、不法移民を摘発

06/04/06(PAQT/Tokyo) -3月23日付でNATO公式サイトが報じていたところによると、NATOは地中海における対テロ作戦"Active Endeavour"実施中に不法移民を移送する船舶を発見し希沿岸警備隊に通報したとの由。希沿岸警備隊は同船舶拿捕に成功。

欧州各国の戦略空輸能力(臨時)強化

06/03/30(PAQT/Tokyo) -23日付MOSNEWS紙他が報じていたところによると、23日、ライプチヒにて、欧州各国が輸送機An-124-100を使用することについての契約発効を記念する式典が開催された模様。同契約はSALIS(Strategic Airlift Interim Solution)の枠組みによるもので、カナダ、チェコ、ドイツ、デンマーク、フィンランド、フランス、ハンガリー、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、イギリスおよびNATO非加盟のスウェーデン計16カ国が、2010年に予定されているA400Mが就役するまでの戦略的空輸能力を確保するもの。これらの国々はNATO任務、EU任務および各国の任務のいずれについても同輸送機を使用できる。2機がライプチヒに常駐すし、3日前の通告によって使用可能である他、ウクライナもしくはロシアに待機する4機が6-9日前の通告で使用可能となる。契約は露Volga-Dnepr社とウクライナのAntonov DB社の合弁である独Ruslan-SALIS社との間に結ばれたもので、2012年まで有効である。Bloombergによれば、現在、V社は10機、A社は8機のAn-124を自国で運用しているとの由。ベルギーが契約に参加していないことが気になるが、オランダとの空軍関係の協力枠組みでカバーされるのだろう。追記: Defence Industry Dailyにも記事。

環バルト海軍事協力強化

06/03/30(PAQT/Tokyo) -22日付でUPIが報じていたところによると、NATO加盟の環バルト海六カ国(バルト三国、ドイツ、ポーランド、デンマーク)は22日にラトビアで国防相会談を開催し、ポーランドのシュテティン(Stettin)に本部を置く北東多国籍軍団(North East Multinational Corps)の機能を強化することについて合意した模様。同軍団傘下にコンバット・グループを設置する。

NATO、スーダンへ関与強化か?

06/02/21(PAQT/Tokyo) -19日付IHT紙が報じるところによると、ブッシュ米大統領は前週末(18-19日)、NATO事務総長と電話会談を行い、スーダンへのNATOの関与強化を求めた模様。同紙によれば、同大統領の圧力行使の背景にはキリスト教福音派の影響力との由。また、17日付共同通信が報じるところ、同大統領は17日にフロリダ州タンパでの遊説にてダルフールでの平和活動には2倍の兵力が必要との見通しを述べたとの由。現在現地に展開されているのはAUの7000名である。なお、18日付シカゴ・トリビューン紙によれば米NATO電話会談が実施されたのは17日であったとの由。

ベルギー、世界初のクラスター爆弾禁止国に

06/02/21(PAQT/Tokyo) -18日付LM紙によると、16日、ベルギー連邦議会での採決により同国は世界で初めて国家としてクラスター爆弾の製造、貯蔵、使用および流通を禁じたとの由。

NATOアフガン展開の先行きと意義

06/02/21(PAQT/Tokyo) -16日付UPI通信配信記事に標題の件。TIME誌へのMichael Clark教授の論説等を引用。

ベルギーに国軍は不要?

06/02/12(PAQT/Tokyo) -14日付Monsters&Critics紙がUPIをキャリーして報じるところによると、ベルギーのフラマン社会党ヴァンデラノッテなどによってベルギー軍の大幅な縮小が提起されており、同国政界において一定の支持を得ている模様。ただし、EU軍やNATO統合軍事機構の中での有機的な貢献をなすことが前提との由。

ハンガリー首相の極秘ビデオが流出

06/02/12(PAQT/Tokyo) -14日付海外ボツ!NEWS11日付ロイター通信をキャリーして報じるところによると、ハンガリーのジュルチャーニ首相の極秘ビデオが流出している模様。

白首相、ユーロ参加国だけでEU憲法推進も?

06/02/12(PAQT/Tokyo) -10日付LM紙電子版によると、ベルギーのフェルホフスタット首相はEU政治統合の再発進について言及。ユーロ参加国による先行性時統合も視野。

NATOの次はSATO?

06/02/12(PAQT/Tokyo) -昨05年3月2日、AFP通信によると、ベネズエラのチャベス大統領は記者会見にて、NATOがあるならSATO(South Atlantic Treaty Organisation)があってもいいだろうと述べたとの由。なお、たまたま1年前の報道を発掘したので掲載。やっぱりマスコットはサトー製薬のサトちゃんか?

NATO・ロシア、インテリジェンスの交換に合意

06/02/10(PAQT/Tokyo) -7日付IHT電子版が報じるところによると、NATOとロシアは史上初めてインテリジェンスの交換に合意したとの由。NATOの地中海での対テロ警戒作戦"Active Endeaver"へのロシアの参加に関連してのものと思われる。同紙によるとタオルミナでの非公式国防相会合で合意されたとのことであるが、現時点でNATOの公式リリースなどにはこの内容は確認できない。(12日追記)なお、10日付ITAR-TASSによると、この機会に史上初めてNATO事務総長が露軍艦を訪問したとの由。

NATOパキスタン地震支援総括

06/02/10(PAQT/Tokyo) -10日付け米Stars&Stripes紙電子版が報じるところによると、先日終了したNATOによるパキスタン地震支援では総計3500トンの援助物資が輸送されたとの由。支援活動には何らかのかたちで全加盟国が協力したが、現地に足を踏み入れたのは17カ国1200名の兵士。

ジョーンズSACEUR、NATO予算問題に懸念

06/02/10(PAQT/Tokyo) -9日、加NewsBlaze紙電子版が報じるところによると、ジョーンズSACEURは米上院外交委員会での証言後、現在三大陸に展開するなど拡大を続けるNATOの活動の予算負担に関し、これまでの能力供出国による自己負担方式の限界について言及した模様。(060215追記): 関連して、12日付Blackanthem Military Newsが報じるところによると、同SACEURは米上院外交員会での証言にて、NATO加盟国の国防予算2%増という2002年の約束を守っているのは米英仏およびブルガリア、ギリシャ、ルーマニア及びトルコのみと述べたとの由。同証言の内容を実際に読むと2%目標を達成していないのは7カ国とは言っているが、具体的な国名は挙げていないようだ。

NATO、トリノ五輪空中警戒

06/02/10(PAQT/Tokyo) -8日、NATO公式サイトはNATOの航空機2機がトリノ五輪の警戒に参加する旨掲載。今回派遣されるのはドイツの純NATO多国籍AWACSではなく、RAFのAWACSである。なお、同リリースからは2機ともAWACSであるかは不明(だがそうだろう)。

ベルルスコーニ伊首相、トルコのEU加盟を楽観

06/02/09(PAQT/Tokyo) -The New Anatolian紙電子版(日付不詳)によると、イタリアのベルルスコーニ首相はトルコのEU加盟問題を非常に楽観視するコメント。

波米首脳会談で08年のウクライナNATO加盟への期待

06/02/09(PAQT/Tokyo) -9日付IHT紙電子版(AP通信)によると、ポーランドのカチンスキ大統領訪米の際に開催される波米首脳会談にて08年のウクライナNATO加盟問題が話し合われる模様。

ベルギーのフラマン議会、欧州憲法条約を「批准」

06/02/09(PAQT/Tokyo) -8日付LM紙電子版によると、ベルギーのフラマン議会は賛成89反対29の圧倒的多数で欧州憲法条約を「批准」した模様。

NRFの人員充足度は現時点で80%

06/02/09(PAQT/Tokyo) -7日付WP紙電子版によると、7日からイタリアのタオルミナ(Taormina)で開催されるNATO非公式国防相会議に向かう米政府関係筋(official)は、現時点でNRFの7-12月期の活動のためにNATO加盟国が提供を約束した人員は目標の80%にとどまっているとの由。NRFが完全に作戦行動可能(operational)になるのは10月1日の予定である。関連して、昨05年12月に決定されたNATOのアフガンでの活動拡大は「春から夏にかけて」とされていたものが「夏の終わり」頃になるであろうとの由。(12日追記): 10日付DW紙によれば、こちらにも加盟国の予算負担に関する消極姿勢が影を落としているとの由。

NATO事務総長、日本を含む戦略パートナーシップ強化に期待

06/02/09(PAQT/Tokyo) -デホープスヘッフェルNATO事務総長は、4日、ミュンヘンで開催されている安保会議でのスピーチの中でNATOの戦略的パートナーシップ強化への期待を表明した。非NATOの対象国としては特にオーストラリア、ニュージーランドおよび日韓を挙げた。また、5日付毎日新聞英語電子版に同会議における塩崎外務副大臣の前向きなコメント

***掲載サボり期間***

前スペイン首相「日本もNATO加盟」

06/04/04(PAQT/Tokyo) -昨05年11月24日付NA紙が報じていたところによると、16日、訪米中のアスナール前西首相は、自身の主催する研究機関FAESの報告書を引用するかたちで、日豪イスラエルのような国々にもNATOの門戸を開放すべきと述べた模様。(発掘記事のため、暫定的に最新記事扱いとしますが次回更新時に所定の時系列的位置に戻します)

EU戦闘群ローテーション

06/04/04(PAQT/Tokyo) -昨05年11月22日付NA紙が報じていたところによると、21日に開催されたEU国防相会合にて当面のEU戦闘群(Battle Group)ローテーションが埋まり、EUは予定通り07年01月より戦闘群を発足させることができることとなった模様。EUは枠組み国家方式で1500人規模の戦闘群を2個待機状態に置き、常に2つの危機に対応可能な状態となる。(発掘記事のため、暫定的に最新記事扱いとしますが次回更新時に所定の時系列的位置に戻します)

フランス即応部隊創設

06/03/31(PAQT/Tokyo) -昨05年10月04日付NA紙が報じていたところによると、フランスは陸軍内に即応部隊を設置し、10月1日にリールの司令部を開設した。なお、公式の開設日は7月1日となっている。設立時の人員は270名とされるが、06年中に420名まで、そして有事の際には670名まで増員される模様。CRR-Franceと呼ばれる同部隊はNATOおよびEU両機構に貢献することとされており、実際に08年にNRF枠内で初の待機状態(on alert)に置かれる模様。また、同部隊はNATO/EU規模の緊急展開部隊全体を指揮する能力も持つものとされる。(発掘記事のため、暫定的に最新記事扱いとしますが次回更新時に所定の時系列的位置に戻します)

仏希首脳、EU即応海軍創設に合意

06/03/31(PAQT/Tokyo) -昨05年9月27日付NA紙が報じていたところによると、フランスのシラク大統領とギリシャのカラマンリス首相は、23日、首脳会談後に声明を発出し、EUの軍事能力強化について合意した模様。就中EUとしての即応海軍能力創設について。フランスは従来からであるが、ギリシャも希土問題の関係でEUの能力強化には利益があるのだろう。それが海軍力ということになれば尚更だ。(発掘記事のため、暫定的に最新記事扱いとしますが次回更新時に所定の時系列的位置に戻します)

オーストラリア、NATOのアフガン派兵要請を断る

05/04/01(PAQT/Tokyo) -1日、オーストラリアを訪問したNATO事務総長は同国外相と会談し、現在NATO主導で展開されているISAFへの同国の派兵を要請したが、遠慮された模様。ただし、NATO・豪安全保障協定は調印され、NATO本部に豪武官が常駐することとなった模様。

ライス米国務長官、上智大学で演説

05/03/19(PAQT/Tokyo) -19日、ライス米国務長官が上智大学で演説2月8日のパリ政治学院での演説が欧州戦略で、今回の演説がアジア戦略という対をなすものと見られる。

グルジア国会、国内のロシア軍基地の撤退を求める

05/03/10(PAQT/Tokyo) -10日、グルジア国会は、国内のロシア軍基地の5月15日までの撤退を求める決議を全会一致で採択。

欧州議会、六カ国協議にEUの参加を求める

05/03/10(PAQT/Tokyo) -10日、欧州議会は、ストラスブールで開催された本会議にて、欧州理事会にEUの北朝鮮をめぐる六カ国協議への参加を求めるよう促す決議を採択。同決議に法的拘束力はない。

モルドヴァ議会選で親欧米派勝利

05/03/06(PAQT/Tokyo) -6日、モルドヴァで実施された議会選で、親欧米派の与党共産党(少し紛らわしいな)が勝利。ウクライナと共同歩調へ?BBC

スペインのEU憲法条約批准国民投票で批准達成も関心低し

05/02/20(PAQT/Tokyo) -20日、スペインでEU加盟国の先陣を切って憲法条約の批准を巡る国民投票が実施され、賛成76.7%、反対17.2%、無効6%で批准達成。しかし、50%に達するかが注目されていた投票率は42.3%ときわめて低いものにとどまった。スペインでは90%が憲法条約のことを良く知らなかったと報道されているが、EU全体でも10数%が憲法条約について聞いたこともないと回答している。批准状況一網打尽ページ

北キプロス議会選挙で統合推進派が勝利

05/02/20(PAQT/Tokyo) -20日、トルコのみが承認する北キプロスで議会選挙が実施され、現首相が率いる統合推進派が勝利。election world.org

トルコ、NATOアフガン派遣部隊(ISAF)の指揮権担当へ

05/02/11(PAQT/Tokyo) -11日、トルコがISAFの指揮権を欧州軍団(Eurocorps)より引き継ぐ。Eurocorps

ロシアがウクライナのNATO加盟容認?

05/02/10(PAQT/Tokyo) -10日、ニースでのNATO非公式国某会合開催に伴って開催されたNATOロシア理事会での記者会見で、イワノフ露国防相はウクライナのNATO加盟を容認することを示唆した模様。ロシア政府高官の同趣旨の発言は初めて。

フランスでNATO非公式国防相会合

05/02/09(PAQT/Tokyo) -9日、ニースでNATO非公式国某会合開催。フランスで同会合が開催されるのは同国のNATO軍事機構復帰以後初めて。NATO

EU「緊急救助隊」構想の行方

05/01/31(PAQT/Tokyo) -31日、ブリュッセルで開催されたGAERCでは、今月冒頭に国内各紙でも報じられたような「緊急救助隊」の創設はなかった。が、委員会として、EU軍民計画策定室(EU civil/military planning cell)に連絡官(liason officers)を常駐させる(detach)こととなった模様。この他、civil protection mechanismやECHOの能力強化などを謳っている。こういう人はきちんとここまでフォローしているのだろうか。アドレスのスペルミス?も微妙に気になる。EU

ロシア、NATO拡大に反対も協力強化へ

05/01/28(PAQT/Tokyo) -28日、クレムリンで開催されたロシア安全保障会議にて、プーチン大統領はNATOの更なる拡大には反対だが、NATOとの協力は強化していく旨述べた。

次期CINCPAC指名

05/01/27(PAQT/Tokyo) -27日、ブッシュ米大統領は現在のファーゴCINCPAC(空軍出身)後任としてファロン現大西洋艦隊司令官を指名。3月1日より。ファーゴCINCPAC在任時にははっきり言って多国間協力に目立った進展はなかったが、海軍が再びCINCPACとなることでブレアCINCPACの頃のような何らかの進展があるか、あるいはRMSIへの影響などが注目される。

国際社会に税?

05/01/26(PAQT/Tokyo) -26日、ダボスで開催されている世界経済フォーラムにて、シラク仏大統領は、国際連帯税の創設を提唱したとの由。

マフィアの世界にも「有志連合」?

05/01/19(PAQT/Tokyo) -NHKが配信するところによると、19日、EU欧州委員会はより厳しいマフィア対策を加盟国に指示したが、最近では、マフィアの世界でもそれぞれ得意分野に特化する傾向があるとの由。niche capailityということか?

EU、災害対応「緊急行動計画」策定へ

05/01/07(PAQT/Tokyo) -7日、EUはスマトラ沖地震対策の緊急GAERCを開催し、「緊急行動計画」策定を決定。医療関係者、エンジニア、消防士等で構成する「緊急救助隊」の創設を含む。EU市民の被害想定は6000人。

EU、トルコとの加盟交渉開始を決定

04/12/17(PAQT/Tokyo) -16-17日、ブリュッセルで開催された欧州理事会にて05年10月03日から加盟交渉を開始することで同意。クロアチアとの加盟交渉開始にも合意。

EUボスニアPKO展開開始

04/12/02(PAQT/Tokyo) -2日、ボスニアPKOがNATO主体のSFORからEU部隊に引き継がれた模様。NATOが当初展開を開始したIFORは6万人規模であったが、引き継ぎ直前のSFORでは7000人にまで縮小、引き継ぐEU部隊の規模も7000人。

EU戦闘群に20カ国参加の見通し

04/11/22(PAQT/Tokyo) -22日にブリュッセルで開催されたEU外相・国防相合同会合にて、EU戦闘群(Battle Groups)構想EU25カ国中20カ国が参加する見通しであることが明らかとなった模様。1部隊1500人、最終的に13部隊を編成する。うち、05年中にも英仏伊西が単独部隊を供出、他の加盟国は07年までに隣接国等と共同で部隊を編成する。構想では、UNSCRなどによる要請から10日以内に現地展開、UNPKOが展開を開始するまで最大30日間、橋渡し的に任務を行うとされている。訳語は朝日と読売が「戦闘部隊」、時事と共同が「即応部隊」。みなさん勝手に訳してますね。

コール元独首相、トルコへの拡大を含むEUの「過拡大」に警告

04/11/21(PAQT/Tokyo) -21日付けFT電子版に、コール元独首相がトルコへの拡大を含むEUの「過拡大」に警告を発している旨記事。久しぶり。

NATO、イラク支援の内容決まる

04/11/17(PAQT/Tokyo) -17日、NATO理事会にてイラクに対する支援内容が決定された。300人の教官を派遣し、バグダッド郊外に設立する士官学校で年間1000人のイラク人将校を訓練するとのこと。

NATO事務総長、NATOの政治的役割強化を訴える

04/11/16(PAQT/Tokyo) -16日付けFT紙に掲載されたインタビューの中で、NATO事務総長はNATOの政治的役割の強化を訴えた模様。

ギリシャ、実はもっとずっと以前から粉飾決算

04/11/15(PAQT/Tokyo) -15日、DJがEU筋の話として伝えたと共同通信が報ずるところ、ギリシャは97年からユーロ参加のための財政赤字基準を満たしていなかった模様(9月24日付本紙報道の続報)。

日本、コブラ・ゴールド演習に正式参加へ

04/11/13(PAQT/Tokyo) -13日、毎日新聞が報ずるところによると、日本は東南アジアでのアメリカ主導の多国間演習「コブラ・ゴールド」に来年以降正式参加するとのこと。10月に主催国タイとの間で参加に関する文書を交わした模様。同演習は集団安全保障機構の存在しないアジアにおける有志連合型安全保障アプローチとして着目されるべき存在である。

福井日銀総裁、アジア共通通貨を語る

04/11/12(PAQT/Tokyo) -12日、福井日銀総裁は、国際通貨シンポジウムで50年後にはアジアでも共通通貨が使われているかもしれないと発言。まったく具体性のない軽口と思われる。

リトアニア、EU憲法条約批准第一号に

04/11/11(PAQT/Tokyo) -11日、リトアニア議会はEU憲法条約を批准。加盟国中初。

NATO事務総長、再選後のブッシュ大統領面会一号に

04/11/10(PAQT/Tokyo) -10日、訪米中のNATO事務総長はブッシュ米大統領と会談。外国要人としては再選後初。

大阪府はEU型連合に?

04/10/26(PAQT/Tokyo) -26日、新しい大阪の地方自治のあり方を考えていた大阪府地方自治研究会は、「府」を廃止してEUのような連合を目指すとのよくわからない報告書を提出。EUは主権国家間の連合なのであれだけややこしいことになっているのであって、国内の地方自治体はもっとすっきり行けばいいと思うのだが。

日本主催のPSI合同演習開催

04/10/25(PAQT/Tokyo) -25日、日本主催によるPSI合同演習「チーム・サムライ04」開催(命名は何とかならなかったのか)。日本の他、アメリカ、フランスおよびオーストラリアなど22カ国が参加。27日まで相模湾など。関連情報はこちらに手際よくまとまっている。

ブラショフNATO非公式国防相会議でNRF初期的展開能力整備完了報告およびアフガンでの米・NATO軍統合提案

04/10/13(PAQT/Tokyo) -13日、ルーマニアのブラショフで開催されているNATO非公式国防相理事会にて、デホープスヘッフェルNATO事務総長はNRFの初期的展開能力整備が完了した旨述べた。同部隊の現在の人員は1.75万。06年末までに2.4万となる予定。また、同会合では、米より、アフガンに展開しているテロ掃討任務の米軍と治安維持任務のNATO軍の統合が米より提案され、独仏の猛反発を呼んだ模様。任務の異なる両部隊を統合すべきでない(=NATO部隊を米軍と区別したい)という意図と思われるが、通説ではアフガンでのテロ掃討には欧州諸国も賛成であり、NATOがこれまで関与を深められずにきたのは、米がNATO諸国の政治的関与を嫌ったからだ、ということだったはず。そうであれば、米軍に口出しできるようになる絶好の機会であるはずなのだが。 <

ジョスパン元仏首相、憲法条約批准支持訴え

04/09/24(PAQT/Tokyo) -24日発売された"Nouvel Observateur"誌にて、社会党のジョスパン元仏首相は憲法条約批准支持を鮮明に。社会党内では、ファビウス氏が批准問題を条件闘争に持ち込もうとしていた。

太平洋に米軍空母増強

04/09/23(PAQT/Tokyo) -23日、米上院軍事委員会の公聴会にて、ファーゴ米太平洋軍司令官(CINCPAC)は、太平洋に、現在1編成配備されている空母機動部隊を2編成に増強する見通しである旨証言。

EUボスニア部隊の司令官にリース次期DSACEUR

04/09/24(PAQT/Tokyo) -24日、EUのCOPSは本年末までにボスニアでNATO主導のSFORを引き継ぐ予定のEUボスニア部隊"Althea"の司令官にイギリスのリース次期DSACEURを充てることを決定。なお、同部隊に参加する予定の非EU加盟国としては、トルコ、ノルウェー、カナダおよびチリがあげられている。

ギリシャ、実はずっと財政安定協定違反

04/09/24(PAQT/Tokyo) -24日、EU統計局は、ギリシャ政府からの報告に基づき、ギリシャの財政赤字を修正。結果、ユーロ参加以来ギリシャは財政赤字対GDP比3%以内を一度も達成していなかったことがわかった。

EU-ISS、初のEU防衛白書を発表

04/09/22(PAQT/Tokyo) -22日、EU-ISSは初のEU防衛白書案を発表した。

WEU条約解消合意できず

04/09/20(PAQT/Tokyo) -20日、WEU加盟国外相は蘭EU議長国の主導の下でニュー・ヨークで会談し、EU憲法条約の発効と同時にWEU条約を解消することについて議論したが、同意にはいたらなかった模様。

希土両国外相、キプロスでの軍事的緊張緩和について合意

04/09/20(PAQT/Tokyo) -20日、希土両国外相はニュー・ヨークで会談し、向こう四年間、両国はキプロスで軍事演習を行わないことについて合意。

ノルウェー国防相、欧州戦闘群構想こそがEU加盟希望要因と語る

04/09/20(PAQT/Tokyo) -Atlantic News紙が20日にノルウェー公共ラジオNRKで放送されたインタビューをキャリーするところによると、ノルウェーのデヴォルト(Kristin Krohn Devold)国防相は、欧州戦闘群構想への参加の期待を表明。まだEUにも加盟していないのになぜ?と訝しむところであるが、同国は実態を失ったWEU加盟国であり、欧州としての安全保障協力がEUに吸収されていく中で、周辺化されてしまう懸念を有しているとのこと。

欧州防衛庁が初の理事会開催

04/09/17(PAQT/Tokyo) -17日、蘭ノルトワイクで欧州防衛庁が初の理事会開催。25カ国の国防相が出席。事務局はブリュッセル。

欧州憲兵隊設立へ

04/09/17(PAQT/Tokyo) -17日、オランダで開催されたEU非公式国防相理事会にて、仏伊西葡蘭5カ国が欧州憲兵隊設立に合意。800人規模でイタリアに本部を置き、05年後半に運用可能とする模様。紛争後の治安確保を主要任務とする。ベルギーも参加の意向。

トルコでデノミ

04/09/16(PAQT/Tokyo) -16日、トルコのエルドアン首相は来年1月1日をもって100万リラを新1リラとするデノミを実施すると発表。現在1米ドルは150万トルコ・リラである。

日本、中国で米、EUに次ぐ3位に後退

04/09/13(PAQT/Tokyo) -13日、中国税関の発表によれば、本年1-8月期の中国の相手国・地域別貿易統計において日本はEU、米国に次ぐ3位に後退した模様。今年5月に発表された統計以前、11年にわたって日本は首位だった。

北キプロス、非協力的姿勢に転換?

04/09/11(PAQT/Tokyo) -11日、IHT紙の報ずるところによれば、北キプロス側代表者Talat氏は国連での演説において、ギリシャ系側の非協力的姿勢とEUの仲介努力の不足により、北キプロス側も分断問題について今後非協力敵視正に転ずる可能性がある旨述べた模様。

フランス社会党、憲法条約批准反対へ?

04/09/10(PAQT/Tokyo) -10日付けIHT紙の報ずるところによれば、ファビウス氏(フランス社会党)は東欧への雇用流出問題への有効な対策がなければ憲法条約批准問題について反対のキャンペーンを行う旨述べた模様。

NATO、ロシアで公演中止

04/09/09(PAQT/Tokyo) -9日、ロシアのポップ・デュオNATOが11日に行う予定であった公演が中止となった模様。同デュオはTATOOのプロデューサーが育てたもので、自爆テロを連想させる目だしの黒装束、航空券を連想させる入場券などを用い、ステージにはアル・ジャジーラの映像を流す予定だった。で、グループ名がNATO。

ミャンマー、ASEM参加へ

04/09/04(PAQT/Tokyo) -3日までに、ミャンマーのASEM参加について欧州側の同意が得られた模様。ただし、ミャンマーは閣僚級のみの参加とする(首脳は欠席する)ことが条件。次回ASEMは10月にハノイで開催される予定だが、欧州側の関心が低く閣僚級の参加となった場合、この合意は無意味?

ベルレモン復活

04/09/03(PAQT/Tokyo) -2日、欧州委員会は改修工事の終わった欧州委員会本部(ベルレモン)を報道陣に公開した模様。11月1日に発足する新委員会は同本部で業務を開始する。工期は予定の2倍13年、改修費は同3倍となっていた。

独仏露関係強化へ

04/08/31(PAQT/Tokyo) -31日、独仏露三国首脳はロシアの保養地ソチで会談し、ロシアが欧州への石油輸出を強化していくことで合意。

EUの人口増加はもっぱら移民

04/08/31(PAQT/Tokyo) -31日、欧州委員会は今年1月1日現在でのEU25カ国の人口統計を4億5600万人と発表したが、前年比の増分190万人のうち自然増は20万人に留まり、残る170万人は移民によるものであったとした。ラトビアではすでに人口は減少に転じている。

EU、アテネの覇者

04/08/30(PAQT/Tokyo) -1日、欧州委員会プロディ委員長は、EUとして合算すればアテネ五輪でのメダルは金82、合計280以上となり国別トップのアメリカ(金35、計103)を大きく引き離す旨述べた。

日本、「装備庁」設立へ?

04/08/28(PAQT/Tokyo) -28日付け読売新聞が報ずるところによれば、防衛庁は、27日、装備の研究開発・調達などを一元化して装備庁を設置することを検討開始した模様。06年度末の実現を目指すとの由。

ハンガリー首相辞任

04/08/25(PAQT/Tokyo) -25日、ハンガリーのメジェシ首相が辞任。後任はジュルチャニ青年スポーツ大臣。連立の枠組みは維持。メジェシ社会党政権は02年に成立、EU加盟を実現。

ドイツ、3年連続でユーロ財政安定化協定違反

04/08/24(PAQT/Tokyo) -24日、ドイツ連邦統計庁の発表によれば、ドイツは3年連続で財政赤字が対GDP比3%を超えたとの由。

NATO輸送機差し押さえ

04/08/22(PAQT/Tokyo) -22日付け共同通信が報道するところによれば、NATOとベルギー国防相がウクライナからチャーターした輸送機がキプロスの債権者の申し立てによって、18日より差し押さえとなっている模様。

米軍本格再編へ

04/08/16(PAQT/Tokyo) -16日、ブッシュ米大統領はオハイオ州シンシナティの退役軍人集会での演説で、在外米軍を今後10年間で6-7万人削減することを表明。在韓米軍については05年までに1.25万人(現在3.7万人)削減することが既に表明されている(ただし、19日に実施された米韓協議では韓国側は兵力削減の1年以上の延期を要求)。在日米軍は現在4万。また、西太平洋に最新鋭の攻撃力構築の方針も表明。撤退した米軍は本土防衛の強化にあたる。民主党から大統領選に出馬していたクラーク元SACEURは同計画を批判。ただし、同計画発表は詳細未定のまま大統領選向けに見切り発車で発表した性格が強く、大統領選の行方によっては帰趨不明であり、実際に18日、ケリー民主党大統領候補は当選時の白紙撤回を言明。

ラムズフェルド米国防長官、ウクライナのNATO/EU加盟を支持

04/08/13(PAQT/Tokyo) -13日、ウクライナを訪問したラムズフェルド米国防長官は、同国がNATO/EU加盟を断念することは米国の利益に合致しないと述べ、同国の両機構加盟努力の継続を促した模様。

NATO、ギリシャにAWACS展開開始

04/08/10(PAQT/Tokyo) -10日、NATOのAWACS6機がギリシャ上空での警戒任務を開始。

米大統領選にOSCE選挙監視団

04/08/09(PAQT/Tokyo) -9日、米国務省報道官は11月2日に実施される米大統領選にてOSCE選挙監視団が選挙監視を行うことを表明。前回の大統領選での混乱を受けて民主党の下院議員が米政府に要求していた。米大統領選監視としては初だが、これまでカリフォルニア州知事リコール投票や02年下院選での派遣実績はある。

欧州軍団、アフガンISAF展開

04/08/09(PAQT/Tokyo) -9日、独仏白ルク西五カ国から構成される欧州軍団(Eurocorps: ユーロコー)がカナダからアフガンISAFの指揮権を継承。NATO傘下となる。同軍団が欧州域外で活動するのは初。

ジブラルタル300周年

04/08/04(PAQT/Tokyo) -4日、ジブラルタルの英統治300周年記念式典開催。フーン英国防相が出席し、西政府は不快感。しかし、ジブラルタル住民数千人がスペイン返還反対の人間の鎖。

NATOのNBC防護部隊がギリシャ入り

04/08/01(PAQT/Tokyo) -1日、五輪警備のため、NATOのNBC防護部隊がチェコからギリシャ入り。チェコ軍を中心ベルギー、ハンガリー、イタリア、ポーランドおよびスペイン各軍からなる240名。

シュレーダー独首相、独首相として初めてワルシャワ蜂起記念式典出席

04/08/01(PAQT/Tokyo) -1日、シュレーダー独首相は、ポーランド政府の招きにより、独首相として初めて、ワルシャワ蜂起記念式典に出席。同蜂起から今年で60周年。ロシア政府高官は出席せず。

NATO、イラクでの訓練実施を決定

04/07/30(PAQT/Tokyo) -30日、NATO北大西洋理事会はイラク軍・治安部隊の訓練のため8月よりNATOの部隊をイラクに派遣することを決定。仏独両国は自国兵士の派遣については否定。

日本外務省、欧州局に政策課新設

04/08/01(PAQT/Tokyo) -1日、外務省はこれまでEUおよびNATOなどを担当していた欧州国際機関室を解消、欧州局にEUおよびNATOを含む欧州共通の課題を扱う政策課を新設した。これに伴い、従来の西欧一課、同二課および中・東欧課体制を西欧課と中・東欧課に整理。同省の大規模な組織改革は11年ぶり。機密費流用事件対策の一環。

ウクライナ親西欧路線、ロシアの圧力に屈する?

04/07/26(PAQT/Tokyo) -26日付け毎日新聞がタス通信の報道として報ずるところによると、ウクライナのクチマ大統領は同国の軍事ドクトリンからNATO/EU加盟を目指すとの文言を削除する大統領令に署名したとの由。

チェコ、新首相に34歳グロス氏

04/07/26(PAQT/Tokyo) -26日、チェコのクラウス大統領は5月の総選挙で敗北した責任を負って辞任したシュピドラ前首相の後任として、前首相と同じ社会民主党のグロス前副首相を指名。

EU憲法条約の批准

04/07/20(PAQT/Tokyo) -20日、担当者が気が付いたLe Monde紙(電子版)の特集によると、各加盟国の憲法条約批准手続きは以下の通り。国民投票: イギリス、アイルランド、デンマーク、スペイン、ポルトガル、フランス(革命記念日の大統領演説で05年後半の実施を表明)、ルクセンブルグ おそらく国民投票になると思われる: ベルギー、オランダ、ポーランド、リトアニア 議会による批准: スウェーデン、フィンランド、エストニア、リトアニア、ドイツ、ハンガリー、ギリシャ、マルタ、キプロス 未定: チェコ、スロヴァキア、オーストリア、スロヴェニア、イタリア

日本、武器輸出三原則緩和へ?

04/07/20(PAQT/Tokyo) -20日、日本経団連は武器輸出三原則の見直しを求める提言。

欧州委員会、クレッソン元仏首相提訴

04/07/19(PAQT/Tokyo) -19日、欧州委員会は、サンテール欧州委員長および欧州委員会総辞職の引き金となった欧州委員時のクレッソン元仏首相による縁故不正人事問題をECJに提訴。EU年金の減額・剥奪も。

ロシア、クワシニン参謀総長解任

04/07/19(PAQT/Tokyo) -19日、プーチン露大統領はクワシニン参謀総長を解任。同参謀総長は97年就任、通常兵力を重視し、コソボへのロシア軍進駐など対NATO強硬路線が目立っていた。 <

バローゾ次期欧州委員会委員長、「米に反感」

04/07/13(PAQT/Tokyo) -13日、バローゾ次期欧州委員会委員長は欧州議会で演説し、「米国民の高慢に反感を覚えることもある」。「米国民に見られる一方的な考え方は大嫌い」とも。

財政安定成長協定制裁猶予無効のECJ判決

04/07/13(PAQT/Tokyo) -13日、ECJは仏独の財政安定成長協定違反への制裁を猶予した昨年11月の蔵相理の決定を無効とする判決を下した。欧州委員会が提訴していた。

セルビア・モンテネグロ、タジッチ新大統領就任

04/07/11(PAQT/Tokyo) -11日、先月の大統領選で勝利したタジッチ民主党党首がセルビア・モンテネグロ大統領に就任。昨年1月の前大統領任期満了以降、3回の大統領選挙が行われたがいずれも低投票率のため無効となり、4回目の大統領選挙でようやく当選が決まった。決選投票では反EU、極右のセルビア急進党ニコリッチ氏を破る。

ドイツ、ユーロ小銭不足

04/07/08(PAQT/Tokyo) -8日付け共同通信が報ずるところによれば、ドイツでユーロの小額貨幣が不足している模様。理由として、1. 製造原価が額面を上回るため、製造が手控えられていた、2. 貯蓄好きのドイツ人がため込んだ、3. 面倒なのでスーパーなどでの支払いに使用されなかった(が、釣り銭としては使用された)などが挙げられている。ドイツ小売業界は隣国オーストリアなどから小額貨幣を「緊急輸入」しているとの由。

自衛隊設立50周年

04/07/01(PAQT/Tokyo) -1日、自衛隊は設立から50周年を迎えた。

日本、意外に小型武器輸出入大国

04/06/30(PAQT/Tokyo) -30日、ジュネーブ高等国際問題研究所が発表した04年版「小型武器概観」によると、日本は小型武器の輸入で世界4位、輸出で世界9位(金額ベース、猟銃などを含む)との由。

リムパック開催

04/06/29(PAQT/Tokyo) -29日、日米加英韓豪およびチリの計7カ国が参加する環太平洋合同演習(リムパック)がハワイ沖で開始された。対潜水艦戦(ASW)が中心。ということはテロ対策じゃないな。海賊対策でもない。隔年開催で冷戦後は避難民対処などのOTWを主眼にしていた。7月25日まで。

次期欧州委員長にポルトガルのドゥランバローゾ首相

04/06/29(PAQT/Tokyo) -29日、ブリュッセルで開催された特別欧州理事会にて、ポルトガルのドゥランバローゾ首相が次期欧州委員長に決定。また、ソラナ理事会事務総長兼CFSP上級代表を再任するとともに、憲法条約発効と同時にEU外相に任命することで合意。ドゥランバローゾ首相は99年までは外相を務め、東ティモール問題を担当。48歳。なお、プロディ委員長はイタリア政界復帰の意向。

イスタンブールNATO首脳会議、イラク軍・治安部隊訓練へのNATO協力で合意

04/06/28(PAQT/Tokyo) -28日、イスタンブールで開催されていたNATO首脳会議で、NATOとしてイラク軍・治安部隊の訓練を実施することで合意。アフガンISAFを現在の6300人から9月までに1万人に増派することを決定。また、同日、予定を前倒ししてイラクの主権委譲が実現された。

欧州委員会、中国を市場経済国と認定せず

04/06/28(PAQT/Tokyo) -28日、欧州委員会は国家介入の存在を理由に中国を市場経済国と認定せずと発表。

リトアニア大統領にアダムクス氏返り咲き

04/06/27(PAQT/Tokyo) -27日、リトアニアで大統領選挙が実施され、03年まで同職を務めていたアダムクス氏が返り咲き。

バルト三国、ERM2参加

04/06/27(PAQT/Tokyo) -27日、バルト三国がERM2参加。早ければ2年後にもユーロ参加へ。

NRBC大隊、完全に運用可能に

04/06/27(PAQT/Tokyo) -27日、NATOSGは、NRFの一翼を担う"niche capability"のうち、最も迅速に整備の進んでいた対核・放射能・生物・化学兵器大隊(NRBC大隊)が完全に運用可能となった旨表明した。

欧州理事会、憲法条約で合意

04/06/18(PAQT/Tokyo) -18日、ブリュッセルで開催されていた欧州理事会は憲法条約について合意。同時に決定する予定であった次期委員長人事は調整がつかず延期。また、クロアチアとの加盟交渉を05年に開始することを決定。クロアチア首相は07年にブルガリア、ルーマニアとともに加盟を実現したい旨述べた。

ウクライナ、新軍事ドクトリンでNATO/EU加盟を明記

04/06/16(PAQT/Tokyo) -16日、ウクライナ政府はNATOおよびEUへの加盟を目指す旨明記した新軍事ドクトリンを発表した模様。

第五次拡大後初の欧州議会選

04/06/13(PAQT/Tokyo) -10-13日、5月に中・東欧10カ国が加盟してから最初の欧州議会選が実施され、仏独伊ポーランドで与党大敗。イギリスでは与野党ともに敗北し、欧州統合に反対するイギリス独立党が躍進。なお、オーストリアでは極右は大敗。投票率は44%で過去最低。特に新規加盟国では投票率26%に留まる。政治勢力としてはキ民系の中道右派が最大党派であることを維持。事前の世論調査では、独仏などでは投票予定者は今回の選挙について(EUの運営と言うよりも)「与党に反対票を投じる」と回答、投票に行かない人の6割が「欧州議会選ではEUは変わらない」と考えていた模様。欧州統合にとって、統合に関する民意が欧州議会を通じて代表されていないことは不幸だが、逆に見れば、日本での参議院選と同じく?これで加盟国で政権交代が発生するわけでもないため、非常に有効な「ガス抜き」かもしれない。欧州統合問題がある意味で中心的論点となったのはイギリスだけか?つまりイギリスが一番真面目だったのか?議会制民主主義の元祖として面目躍如?

ノルマンディー上陸60周年記念式典に初めて独首相参加

04/06/06(PAQT/Tokyo) -6日挙行されたノルマンディー上陸60周年記念式典に、ドイツ首相として初めてシュレーダー首相が参加。

マレーシア国防相、米主導の地域海洋安全構想(RMSI)に不快感

04/06/06(PAQT/Tokyo) -6日、シンガポールで開催されているIISSアジア安全保障会議にて、マレーシアのナジブ副首相兼国防相は先月ファーゴ米太平洋軍司令官(CINCPAC)が表明したアジア太平洋における海洋版有志連合構想とも言える地域海洋安全構想(RMSI)について、マラッカ海峡などでのテロ対策などは沿岸諸国によって行われるべきと述べ、不快感を表明。

オランダ政府、MSFに身代金請求

04/05/28(PAQT/Tokyo) -28日、オランダ政府は、ロシアのコーカサス地方で活動中に誘拐されたオランダ人活動家を救出する際に犯人グループに支払った身代金を、派遣団体の「国境なき医師団(MSF)」に請求する方針。身代金は100万ユーロ。「オランダ人のように気前よく」の本領発揮か?しかし、身代金もさすがにユーロ立てなんだな。

韓国、自主防衛強化へ?

04/05/20(PAQT/Tokyo) -20日、韓国の盧武鉉大統領は安保閣僚会議で米軍再編による在韓米軍縮小や、イラクへの在韓米軍派遣の動きを踏まえ、自主防衛の強化と南北和解の促進を指示。自主防衛自体は同大統領の年来の持論。

EU、07年までに特別緊急展開部隊創設へ

04/05/17(PAQT/Tokyo) -EU国防相理事会は07年までに特別緊急展開部隊(Special battle and tactical group)を創設する旨決定。これは従来の緊急展開部隊が展開するより先に迅速に展開する部隊である。右部隊の初期的能力整備は05年より開始される予定である。また、10年までに整備すべき能力目標についても確認した。右には軍民計画策定ユニット(HQ)の設置を含む。

ノルウェー、EU加盟へ?

04/05/18(PAQT/Tokyo) -18日、今次拡大直後に実施されたノルウェーの世論調査で、EU加盟賛成が51%、反対が36%と加盟に前向きな結果となった模様。EU加盟を問う国民投票実施は早くとも05年9月の次回選挙以降の見通し。

初の米ロ合同演習開催

04/05/17(PAQT/Tokyo) -17日、初の米ロ合同机上演習がモスクワ郊外で開催。第三国のPKO部隊を米ロが合同で防衛する内容。

トルコで開催されたユーロビジョン音楽祭でウクライナ代表が優勝

04/05/15(PAQT/Tokyo) -15日、前年優勝歌手の出身国としてトルコにて開催されたユーロビジョン音楽祭で、ウクライナ代表が優勝。なお、前々年およびその前の年の優勝者はエストニア代表およびラトビア代表である。

東ティモール自衛隊PKOをNPOが引き継ぐ

04/05/14(PAQT/Tokyo) -14日付けNHKが報ずるところによると、今月末に派遣満2年を迎えて撤収する東ティモール自衛隊PKOを元自衛隊員らによるNPO「日本地雷処理・復興支援センター」がJICAと連携しつつ引き継ぐとの由。このようなケースは初めてとのこと。

コブラ・ゴールドに5カ国参加

04/05/13(PAQT/Tokyo) -13日、タイ北部で米、タイおよびシンガポール各軍が中心となって行う軍事演習コブラ・ゴールド開始。23年目を迎えた本年よりモンゴルおよびフィリピン軍が参加。テロ対策、PKO、人道支援および災害救援などが主眼。

ポーランド首相、EU加盟果たし辞任

04/05/02(PAQT/Tokyo) -2日、ポーランドのミレル首相がEU加盟実現を機に、低支持率の責任を取り、辞任。後任はマルク・ベルカ元財務相。

EU、第五次拡大で25カ国へ

04/05/01(PAQT/Tokyo) -1日、ヴィシェグラード四国(ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー)、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)、スロベニア、マルタおよびキプロスの10カ国がEU加盟。拡大EUの域内総生産は日本の二倍でアメリカに匹敵。なお、ポーランドは一国で今次加盟によって増加する人口の半分以上を占める。プロディ委員長は隣国のEU加盟によるドイツの経済成長に期待。プーチン露大統領は、「将来の大欧州に向けた布石にすべき」としつつ歓迎。ルペン仏国民戦線党首は「ザル国境線が3000キロ増えた」と批判。

EU・リビア関係正常化

04/04/27(PAQT/Tokyo) -27日、リビアの最高指導者カダフィ大佐が二度目の訪欧を果たし、ブリュッセルでプロディ欧州委員長と会談、EU・リビア関係の正常化で合意。ちなみに、これまで唯一の訪欧はユーゴへのものであった。同大佐の正式な肩書きは「革命指導者」であるが、本人は国家元首という概念を否定しているため、ややこしい。

オーストリア大統領選、永世中立維持へ

04/04/25(PAQT/Tokyo) -25日、任期満了に伴うオーストリア大統領選が実施され、永世中立の維持を掲げる野党社民党のフィッシャー下院副議長が得票率52.4%で当選。初の女性大統領を目指す与党国民党の大統領候補フェレロワルトナー外相は将来のNATO加盟にも言及していた。投票率は70.8%。

キプロス、住民投票で再統合案否決

04/04/24(PAQT/Tokyo) -24日、30年間の南北分断が続くキプロスで、国連提案の再統合案について、南北同時の住民投票が実施されたが、同案は成立せず。北キプロスでは賛成派が61%と多数を占めたが、南キプロスで反対派が78%と圧倒的多数となった。北キプロスでは、デンタクシュ大統領は従来より再統合反対であるが、昨秋実施された議会選では再統合に賛成する共和国トルコ党が第一党となるなど、北側では再統合に賛成する世論が優位にあったため、5月のEU加盟を梃子にした今次再統合実現が期待されていた。ギリシャ系住民の北キプロス地域での権利制限やトルコ軍の駐留継続容認など、国連提案が少数派のトルコ系住民により配慮した内容であったため、南キプロスのパパドプロス大統領はじめ政治指導者は同提案反対の姿勢を鮮明にしていた。これにより、5月には南側のみがEUに加盟することとなるが、南側は北キプロスの領域も南側の領土であり、不法占拠されているという立場のため、加盟はキプロス全土、EU加盟国の一部が不法占拠されているという状況になる。なお、21日の国連安保理では、同案可決を前提とした新PKO派遣に関する決議案に対し、宗教上の理由などによりギリシャ系住民との関係の深いロシアが時期尚早として拒否権を行使していた。

イギリス、EU憲法条約を国民投票に

04/04/20(PAQT/Tokyo) -20日、ブレア英首相は、英下院にて、EU憲法条約を国民投票に付す旨表明。なお、IHTが報ずるところ、ロンドンのブックメーカーによるオッズは6対1で否決。英国での国民投票実施は、やはりEU(当時EC)をめぐって実施された1975年以来。

スロバキア大統領選、メチアル前首相敗れる

04/04/17(PAQT/Tokyo) -17日、スロバキア大統領選で、野党民主スロバキア運動のメチアル前首相を破り、野党民主運動のガシュパロビッチ氏が当選。首相在任時、独裁的な手法の目立ったメチアル氏が勝利していれば、EU加盟に悪影響を及ぼすことが懸念されていた。与党の大統領候補は決選投票に進出する前に敗北している。

リトアニア大統領、弾劾決議で辞任へ

04/04/06(PAQT/Tokyo) -6日、リトアニア議会は、側近のロシア人実業家に機密を漏洩したとして、パクサス大統領の弾劾決議を可決。同大統領は辞任へ。

EU非公式国防相理事会、欧州戦闘群構想を承認

04/04/05(PAQT/Tokyo) -5日、EU非公式国防相理事会は、2月に英仏が合意し、その後独も参加を表明した戦闘群構想を承認。07年までにERRFよりもさらに機動的で小規模な部隊を構築するもの。ただし、現時点で参加表明は同英独仏のみ。

英仏協商100周年

04/04/05(PAQT/Tokyo) -5日、パリで英仏協商100周年記念式典開催され、エリザベス女王も参加。100年前、カイザーのウェルト・ポリティークを睨んで英仏は手打ち。

旧タリバン指導者、2000人の自爆テロ部隊創設へ?

04/04/02(PAQT/Tokyo) -2日付け英サンデータイムズ紙の報道を共同通信がキャリーするところによると、旧タリバン勢力指導者オマル師は2000人の自爆テロ部隊を組織すると語ったとの由。

NATO、中・東欧およびバルト諸国加盟および「対テロ宣言」採択

04/04/02(PAQT/Tokyo) -2日、ブリュッセルのNATO本部でブルガリア、ルーマニア、スロバキアおよびスロベニアの中・東欧4カ国とエストニア、ラトビアおよびリトアニアのバルト三国、計7カ国の加盟式典が挙行された。同日、26カ国としての初のNACも開催。なお、正式な加盟は先月29日であった。同日、モスクワ郊外でシュレーダー独首相と会談したプーチン露大統領は、NATO拡大に呼応してロシア軍事戦略の見直しを示唆。翌3日にはシラク仏大統領も訪ロ。仏独露首脳が一堂に会することを回避したのは、アメリカを刺激することを避けるためとの見方も。また、同日、NATOは非公式外相理事会を開催し、「対テロ宣言」を採択。アメリカ同時多発テロやマドリード列車爆破テロを非難するとともに、アテネ五輪の警備について合意している。

ファーゴ米太平洋軍司令官、議会証言でRMSI構想

04/03/31(PAQT/Tokyo) -31日、米上院安全保障委員会での公聴会で

仏シラク政権、地方選敗北で外相交代

04/03/31(PAQT/Tokyo) -31日、先日の地方選での敗北を受け、シラク大統領は内閣を改造。ラファラン首相は続投だが、国民に人気の高いド・ヴィルパン外相を内相に起用して人気回復を図る。後任の外相にはバルニエ元欧州委員。

アルメニア、PFP協定批准

04/03/31(PAQT/Tokyo) -31日、アルメニア議会はPFP協定を批准。

日米和親条約150周年

04/03/31(PAQT/Tokyo) -31日、日米和親条約(神奈川条約)150周年を迎え、記念式典がワシントンの国立公文書館で開催された。日米両首脳はビデオメッセージのみの参加。

NATO、26カ国体制に

04/03/29(PAQT/Tokyo) -29日、米ワシントンDCで中・東欧7カ国のNATO加盟記念式典。

自衛隊、対テロ部隊新設

04/03/29(PAQT/Tokyo) -29日、陸上自衛隊は対テロ作戦や海外邦人救出任務などを担当する特殊作戦群を300人規模で習志野駐屯地に設立。同時に第一空挺団も増強。海上自衛隊には、既に01年に船舶検査などを行う特別警備隊が設立されている。

コソボで民族衝突

04/03/17(PAQT/Tokyo) -17日、コソボでアルバニア系住民とセルビア系住民の間で衝突が発生、死者28名、負傷者600人以上とUNMIK統治開始以降の5年間で最悪の事態に。NATOは主に英米伊独仏デンマーク軍から2000人を増派。増派以前のKFORの規模は1.8万。

石破防衛庁長官、「自衛隊は自閉隊」

04/03/16(PAQT/Tokyo) -16日、石破防衛庁長官は、都内で開催されていた自民党衆議院議員のパーティーにて、「自衛隊は自閉隊」と発言。

スペイン、政権交代

04/03/14(PAQT/Tokyo) -14日、スペインで実施された総選挙でこれまでアメリカの対テロ戦争を支持してきたアスナール政権が倒れ、社会労働党サパテロ政権成立。

マドリードで列車爆破テロ

04/03/11(PAQT/Tokyo) -11日、マドリードで通勤ラッシュを狙った列車爆破テロが発生し、死者200人以上。3日後の総選挙への影響力行使を狙ったものと見られる。

EU、初の対米制裁関税発動

04/03/01(PAQT/Tokyo) -1日、EUは、タックス・ヘブン(租税回避地)に関する問題で、初の対米制裁関税を発動。WTOでも問題とされたアメリカの行為に関し、米議会でも是正措置が既に審議されているが、成立が遅れていた。ブッシュ米大統領は声明で米議会に迅速な審議を促す。

EU、本年中にボスニアPKO展開?

04/01/21(PAQT/Tokyo) -AFP電をNEDBがキャリーするところによると、21日、EUのソラナCFSPHR/SGとの会談後にデホープスヘッフェルNATO事務総長は、現在NATOが1.2万の兵員を展開しているボスニアSFORをEUが6000人の兵員で引き継ぐ件につき、準備は順調であるも今後の情勢次第では遅延もあり得る旨述べた。

NATO全加盟国がイラク派兵へ?

04/01/21(PAQT/Tokyo) -AFP電をNEDBがキャリーするところによると、21日、フィラデルフィアのラジオ局に出演したパウエル米国務長官は、本年末までにNATO全加盟国がイラク派兵に踏み切ることを示唆。NATOは本年早期に7カ国が新規加盟して26カ国体制となる予定であるが、既にこのうち18カ国はイラクに派兵している。

ハンガリー、NATO供出部隊設立

04/01/16(PAQT/Tokyo) -ハンガリー・コシュート・ラジオをNEDBがキャリーするところによると、ハンガリーのJuhasz国防相は、ハンガリー中部のSzolnokにてNATO緊急展開部隊に供出される特殊偵察中隊(company)設立記念式典に出席。同中隊は今後6ヶ月間NRFに供出されるとの由。

ドイツ、アフガン派兵を拡大

04/01/13(PAQT/Tokyo) -AFP電をNEDBがキャリーするところによると、13日、シュトラック独国防相は来年度国防予算を大幅に削減する旨述べた。同相によれば、国防費を260億ユーロ(約330億米ドル)、文民の人員を1万人、100以上の基地をそれぞれ削減し、兵員を現在の28.5万から25万に、現在621の軍事施設を505にそれぞれ縮小する予定。国防軍の任務の主眼も対テロ、紛争予防および国家建設となる。同相によると、これによって浮いた予算は2012年以降の新たな投資に振り向けられる予定であるとの由。NATOは加盟国にGDP比2%の国防支出を求めているが、現時点ですらドイツは1.5%である。

イタリアはリラ復帰へ?

03/12/23(PAQT/Tokyo) -23日付毎日新聞電子版によると、ユーロ導入各国で実施された調査の結果、イタリアでは感覚がユーロに「なじんだ」と答えた割合が1/3にとどまり、同導入各国中最下位にとどまった。のみならず、「ほとんどユーロで考える」人の割合が前年より8ポイント減少している。これは、ユーロ導入に伴う便乗値上げへの警戒感から、いちいちリラに換算して確認しているためとされている。ちなみに、1ユーロ=1936リラである。

北キプロス議会選挙

03/12/14(PAQT/Tokyo) -「北キプロス・トルコ共和国」(全世界でトルコのみが承認)で議会選挙(定数50)。ちなみに、この報道で共同通信はカイロ支局がキプロスをカバーしていることを知った。

EU、アメリカによるイラク復興事業からの仏独排除のWTO協定違反の可能性検討開始

03/12/10(PAQT/Tokyo) -欧州委員会は、アメリカによるイラク復興事業からの仏独排除が、WTO協定違反であるかについて検討を開始。ところで、毎日新聞は13日になってようやくこの問題を報じ、た割には「EUは即座に反発」との報道内容。11日にアナン国連事務総長が訪独してアメリカの政策を批判したときにも報道をすっぽかしておきながら

スイス、「魔法の公式」崩れる

03/12/10(PAQT/Tokyo) -スイスで1959年以来44年間続いてきた主要政党間の閣僚ポスト配分に変化が生じた。これまで、選挙結果にかかわらず社民、急進民主、キリスト教民主が各2、国民党が1という配分であったが、10月の選挙で第一党となった国民党が2に、第4党となったキ民が1に。国民党は反EU。

仏独首脳会議、EU憲法問題で安易な妥協排除で一致

03/12/09(PAQT/Tokyo) -シラク仏大統領とシュレーダー独首相は仏大統領府で会談し、EU憲法問題での安易な妥協を排除することで一致。同問題ではスペインやポーランドなどのいわば「準大国」が特に意思決定方式に関して強硬な反対姿勢を見せており、03年後半の議長国イタリアは暫定的な憲法条約の採択を提案していた。

EU外相理事会、初の安保戦略を採択

03/12/09(PAQT/Tokyo) -EUのGAERCは初の安保戦略を採択。

アメリカ高官NATO訪問、在欧米軍再編計画について説明

03/12/08(PAQT/Tokyo) -アメリカのグロスマン国務次官とファイス国防次官がNATO訪問、NACにて在欧米軍の再編計画について説明。

NATO外相理事会

03/12/04(PAQT/Tokyo) -パウエル米国務長官は、4日開催されたNATO外相理事会にて、既存のNATOの能力と重複するEUの機構は受け入れられないと述べたとのこと。日本の報道が引用しているロイター通信の報道はこちら。該当の文言は、"The United States cannot accept independent EU structures that duplicate existing NATO capabilities"となる。NATO各国に対しイラクへの増派を求めた模様だが、NATO各国は消極的な対応。NATO外相理事会。ちなみに、このページで公開されている記者会見のトランスクリプトには先述の文言はない。

NATO国防相理事会

03/12/01(PAQT/Tokyo) -1日に開催されたNATO国防相理事会にて、多国籍CBRN防衛大隊(Multinational Chemical, Biological, Radiological, and Nuclear Defence Battalion)が設立された。本拠地はチェコ(Liberec)。当初同大隊に参加するのは現NATO19カ国中、仏独、ルクセンブルグ、アイスランド、デンマーク、アイルランド、ギリシャを除く12カ国と来春加盟予定のルーマニアの計13カ国。2004年7月1日に完全な運用能力が整備される予定。NATO PR

セルビア・UNMIK・コソボ直接対話について

03/10/15(PAQT/Tokyo) -セルビア・UNMIK・コソボ直接対話の実施について、外務省から外務報道官談話が発出されていました、

NATO、アフガンでの活動地域を首都限定から地方にも拡大へ

03/10/06(PAQT/Tokyo) -06日、NATO理事会はドイツ提案によりアフガンでのNATO主導平和部隊ISAFの活動地域を、これまでの首都カブール限定から地方(北東部)のクンドゥズにも展開することとすることを決定。国連安保理での関連決議が採択され次第実施される予定。

EU、ボスニアでNATOから部隊展開引き継ぎへ

03/10/04(PAQT/Tokyo) -04日、EUはローマで非公式国防相理事会を開催し、2004年中頃にNATOからボスニア安定化部隊(SFOR)の指揮権を引き継ぐことを決定。

EU、「憲法」草案を討議する政府間会議開始

03/10/04(PAQT/Tokyo) -04日、EUは「憲法」草案を討議する政府間会議(IGC)の第一回会合をローマで開催。特に中小国からの抵抗が根強く、当初予定通り年内に交渉が成立するかは不透明。

次期NATO事務総長にオランダ外相デホープスヘッフェル氏内定

03/09/22(PAQT/Tokyo) -22日、NATO理事会は2002年いっぱいで退任する意向を示していたロバートソン事務総長の後任に現オランダ外相デホープスヘッフェル氏を充てることを内定。同外相は親米派で有名だが、イギリスやスペインのように表立って対米協調をアピールせず、しかし米海兵隊のイラク撤退時にオランダ軍を派遣してサポートするなど実質的な支援を行っていた。外交官出身。キ民党系。

ラトビア、EU加盟の是非を問う国民投票で「是」

03/09/20(PAQT/Tokyo) -20日、バルト三国のうち中央に位置し、人口の1/3をロシア人が占めるラトビアでEU加盟の是非を問う国民投票が実施され、即日開票の結果、事前の予測通り賛成67.0%、反対

クラーク元NATO欧州連合軍最高司令官、民主党からアメリカ大統領選挙立候補表明

03/09/17(PAQT/Tokyo) -17日、クラーク元NATO欧州連合軍最高司令官(SACEUR)が民主党からアメリカ大統領選挙に立候補することを表明。人気は非常に高いが出馬出遅れと政治家出身ではないことで資金集めに難があることが懸念されている。同元最高司令官はコソヴォ紛争への対応を指揮した。また、同元最高司令官在任時に大統領を務めた同郷のクリントン元大統領夫妻も支持している模様。

スウェーデン、ユーロ参加を巡る国民投票でNej(No)

03/09/14(PAQT/Tokyo) -14日、スウェーデンでユーロ参加の是非を問う国民投票が実施され、賛成56.1%、反対41.8%(投票率81.2%、白票2.1%)で否決された。同国世論はユーロ参加に否定的(政府と産業界は肯定的)だったが、11日にユーロ推進派のリンド外相が何者かによって街頭で刺殺されたことで同情票が集まるのではないかと見られ、実際に直前の世論調査では賛成派が上回るなどして、結果が注目されていた。ペーション政権は下野等の措置はとらず、あくまでもユーロ参加を目指していずれ再度国民投票を実施する姿勢。

エストニア、EU加盟の是非を問う国民投票で青信号

03/09/14(PAQT/Tokyo) -14日、エストニアでEU加盟の是非を問う国民投票が実施され、加盟賛成66.9%、反対33.1%(投票率63%)で加盟賛成が多数を占めた。なお、この国民投票に法的拘束力はない。EUの拡大承認状況一網打尽ページはこちら

EUのコンゴでの軍事作戦「Artemis」終了

03/09/01(PAQT/Tokyo) -1日、EUがコンゴ民主共和国(DRC: 旧ザイール)で実施していた平和維持作戦「Artemis」を終了した。これは、UNSCR1484(030530)とそれを受けた欧州理事会の共同行動(030605)に基づき、フランス主導の「枠組み国家」型作戦として行われていたもの。日本の報道では「EU部隊」との表現も散見されるが、狭義の、ヘルシンキ・ヘッドライン・ゴールで定められたEU部隊はまだ存在していない。EUページ

WEU議員総会、名称変更

03/08/13(PAQT/Tokyo) -13日、筆者はWEU議員総会がいつの間にかこっそりと名称を変更していたのにようやく気が付いた。記事を追加

NATO、アフガニスタン和平部隊展開

03/08/11(PAQT/Tokyo) -11日、NATOは非欧州地域(域外・外)への初の展開として、アフガニスタンISAF展開開始。独蘭からの引き継ぎ。

EU、AFSOUTHにコマンド・エレメント設立

03/07/30(PAQT/Tokyo) -30日、マケドニアでの作戦「Concordia」実施に関連し、EUは「ベルリン・プラス」に則ってコマンド・エレメントをナポリのNATO南欧連合軍(AFSOUTH)に設立。Concordiaの指揮はSHAPEのフェイストNATO欧州連合軍最高副司令官(独人)。SHAPEの報道声明

米国務省、イラク安定化参加国30か国の国名を公表

03/07/28(PAQT/Tokyo) -28日、米国務省、イラク安定化参加国30か国の国名を公表。同参加国は以下の通りとされている(分類は筆者)。「新しい欧州」(最近および近い将来のNATO加盟国)9か国: ブルガリア、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、「古い欧州」7か国: デンマーク、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、英国、欧州のNATO/EU未加盟国4か国: アルバニア、マケドニア、グルジア、ウクライナ、中央アジア3か国: アゼルバイジャン、カザフスタン、モンゴル、中南米4か国: ドミニカ共和国、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、東・東南アジア3か国: 日本、フィリピン、韓国。結構きれいに分類できました。特に「古い欧州」からは大西洋派の国ばかり。数の上で、「新しい欧州」の国々が最多。

EU、リベリア和平部隊支援検討

03/07/28(PAQT/Tokyo) -28日、EU議長国イタリアは、リベリアへの国際的な平和維持部隊の早急な展開を求めつつ、同部隊への支援をEUとして検討する用意がある旨表明。

第九をEU「国歌」に

03/07/10(PAQT/Tokyo) -10日、EU「憲法」草案等を審議していた「EU将来像協議会(コンベンション)」(ジスカール・デスタン議長)は、最終会議を行い、ベートーベンの第九から「歓喜の歌」をEUの「国歌」とすることを提案。そうなると、「日本では年末にEUの『国歌』を歌うのが習慣です」ということになるのか。

ベルルスコーニ伊首相、ドイツの欧州議会議員を「ナチ」呼ばわり

03/07/02(PAQT/Tokyo) -02日、7月から03年後半の議長国になったイタリアのベルルスコーニ首相がイタリア国内で汚職問題に関して在任中は訴追されない特権を獲得したことをドイツの欧州議会議員に批判され、同議員を「ナチ」呼ばわりしてドイツ・イタリア間の外交問題に発展。

続報:03日、シュレーダー独首相はベルルスコーニ伊首相から謝罪の電話があったことを公表して沈静化を図ったが、4日、プロディ欧州委員長との会談後の記者会見で謝罪が遅れたことについて記者団から質問されたベルルスコーニ首相は「謝罪していない。発言が誤解されたことは遺憾だと述べただけ」と発言。さらに、ベルルスコーニ一族所有の各メディアは同首相の発言について「挑発されて冗談で応じた」とかなりかいつまみすぎた報道しかしていなかったことも判明。

アメリカ、常設「有志連合」構築へ?

03/06/27(PAQT/Tokyo) -27日ロサンゼルス・タイムズ紙が報じたところによると、アメリカは米軍主導の常設国連平和維持舞台の設立を検討している模様。「有志連合」の固定化とも。

EU欧州理事会、「憲法」草案を承認

03/06/20(PAQT/Tokyo) -19、20両日、ギリシャのテサロニキで開催されたEU欧州理事会は、「EU将来像協議会(コンベンション)」(ジスカールデスタン議長)から「憲法」草案の提出を受け、これを承認した。今後は政府間会議(ICG)で討議し、来年6月の採択と2006年までの調印を目指す。EUとしての安全保障戦略の基本文書、「包括的安全保障戦略の概要」(ソラナCFSP上級代表提案)について合意した。また、来春に正式加盟予定の10か国の首脳が初めて参加。外務省作成の概要欧州理事会結論文書

ASEAN、市場統合と安全保障面での協力深化へ?

03/06/17(PAQT/Tokyo) -17日、プノンペンで開催されていたASEAN外相会議は、市場統合を目指すASEAN経済共同体(AEC)および安全保障共同体を目指すASEAN安全保障共同体(ASC)について討議した模様。

チェコ、EU加盟を可決

03/06/14(PAQT/Tokyo) -13、14両日、チェコでEU加盟を問う国民投票が実施され、77%の賛成票を得てEU加盟が可決された。チェコ外務省報道資料。ちなみに、EUの拡大承認状況一網打尽ページはこちら

NATO国防相理事会、NATO統合軍事機構再編について協議

03/06/12(PAQT/Tokyo) -12日、NATO国防相理事会がブリュッセルのNATO本部で開催され、NATO統合軍事機構の再編などについて協議。NATO報道資料

ラムズフェルド米国防長官、「古い欧州」に再び言及

03/06/11(PAQT/Tokyo) -11日、アメリカのラムズフェルド国防長官は、南独ガルミッシュパルテンキルヘンで開催された米独安保研究センターの設立10周年式典での講演で、「古い欧州であるかどうかは大西洋同盟に対する見方の違い」と述べた。

ポーランドでEU加盟を問う国民投票実施

03/06/08(PAQT/Tokyo) -07、08両日、ポーランドでEU加盟の可否を問う国民投票が実施され、賛成77.45%、反対22.55%(投票率58.85%)でEU加盟が可決された。ポーランド国家選挙委員会

EU、NATOの支援受けずにコンゴ多国籍軍展開へ

03/06/04(PAQT/Tokyo) -04日、EUはブリュッセルで大使級会合を開催し、コンゴ多国籍軍をフランス主導で展開することを決定した。この多国籍部隊は、5月末に国連安保理で採択され、アナン事務局長よりEU側に支援要請があったもので、規模は1500人程度、仏軍が主導して英・白軍などが参加して7月から9月まで展開される予定。NATOによる後方支援は受けずに実施される。

NATO外相会議

03/06/03(PAQT/Tokyo) -03日、NATOはマドリードで外相理事会を開催した。この会合にて、欧米同盟としてのNATOの結束が再確認されたとともに、イラクで英米と並んで平和維持に主要な役割を果たすと見られているポーランドをNATOとして支援することが決定された。また、NATOとして、中東などでの平和維持活動への積極的な参加も示唆された。また、同時にNATO-EU外相級会合が開催され、同会合終了後、EU側はコンゴ民主共和国(旧ザイール)におけるPKO活動へのEUとしての参加を表明。

EU憲法草案発表

03/05/26(PAQT/Tokyo) -26日、EUの将来の「憲法」について討議していた「コンベンション」事務局は同「憲法」草案を発表。任期2年半(再選可能)で加盟国首脳経験者から選ばれるEU大統領と、EU外相の創設を含む。

ドイツ、域外派遣を主任務とする新国防方針発表

03/05/21(PAQT/Tokyo) -21日、ドイツのシュトルク国防相(社民党)は、新国防方針を発表。ドイツ軍の今後の主要任務を国土防衛から国際的な紛争対応などを主眼とするとした。基本法の改正も必要になるとの見方を示した。

スロバキア、5カ国目のEU加盟承認

03/05/17(PAQT/Tokyo) -17日、スロバキアでEU加盟を問う国民投票が実施され、賛成92.46%で可決。投票率52.15%で規定の50%をぎりぎりでクリアした。次期EU拡大対象10カ国のうち、これまでにマルタ、スロヴェニア、ハンガリーおよびリトアニアの4カ国がEU加盟を承認している。

モンテネグロ、独立派ブヤノビッチ氏が大統領当選

03/05/12(PAQT/Tokyo) -11日、新国家連合セルビア・モンテネグロのモンテネグロ共和国で、ジュカノビッチ大統領の首相転出に伴う大統領選挙が行われ、ジュカノビッチ氏の盟友とされるブヤノビッチ氏が65%の得票で当選。両氏ともにモンテネグロ独立推進派の与党連合所属。早ければ3年後にも独立を問う国民投票が実施される。同大統領選挙は当初昨年12月に実施されたが、投票率が規定の50%に達せず、今年2月に再投票され、それでも投票率が十分でなかったため、投票率に関する規定を削除して改めて実施されたもの。

リトアニア、EU加盟を承認

03/05/12(PAQT/Tokyo) -10-11日両日、リトアニアでEU加盟の可否を問う国民投票が実施され、投票率63.3%、賛成91.4%でEU加盟を承認。他のバルト2国、エストニアおよびラトビアでは今年9月に国民投票が実施される予定。次期EU拡大対象10カ国のうち、これまでにマルタ、スロヴェニアおよびハンガリーがEU加盟を承認している。

アメリカ上院、中・東欧7カ国のNATO加盟を批准

03/05/08(PAQT/Tokyo) -08日、アメリカ上院は、中・東欧7カ国(バルト三国、スロヴァキア、スロヴェニア、ルーマニア、ブルガリア)のNATO加盟を批准した。NATO拡大には現加盟国19カ国すべての批准が必要だが、現段階で批准をすませているのはアメリカ、の3カ国のみ。04年5月までには加盟が実現する見通し。米乗員の投票結果(あの民主党リーバーマン議員は投票してないんですね...)

仏独白ルク、ESDU推進へ

03/04/29(PAQT/Tokyo) -29日、EU中枢四カ国(仏独ベルギー・ルクセンブルグ)はベルギーのフェルホフスタット首相の呼びかけにより首脳会議を開催し、ESDU(「欧州安保・防衛連合」)を推進することで一致。これは安全保障分野にEMU方式の一部有志国参加方式を持ち込むもの。なお、ESDUの訳語については共同および毎日が「欧州安保・防衛同盟」、読売が「欧州共通安保防衛同盟」となっているが、英語名称にモCommonモがあるわけではないので読売はやや意訳が過ぎるように思われる。また、軍事分野であるためか、いずれもが「同盟」の訳を選択しているが、ESDUは明らかに欧州統合の文脈で、しかもネーミング的にはEMUをなぞっていると思われるので、個人的には「連合」の方が好ましいように思われる。が、いまだに訳語を登場させていないNHKと未確認の外務省に注目したい。ベルギー外務省プレス・リリース(5月11日付記;日経も「欧州安保・防衛同盟」)

EUと新規加盟10カ国、加盟条約に調印

03/04/16(PAQT/Tokyo) -16日、EU15カ国と新規加盟10カ国は非公式首脳会議を開催し、アテネで加盟条約に調印。実際の加盟は04年5月の予定。また、外交長官職の創設でも一致したことが示唆された。

NATO、アフガンPKO展開へ

03/04/16(PAQT/Tokyo) -16日、NATOはアフガニスタンで展開されている国際安定化部隊(ISAF)の指揮を今夏から引き継ぐことを決定した。同部隊の指揮は現在ドイツとオランダがトルコから引き継いでいる。

ラムズフェルド・ドクトリンはニュートンの法則

03/04/14(PAQT/Tokyo) -14日、ラムズフェルド米国防長官はCNNでのインタビューに答え、機動性を重視するラムズフェルドの戦略は、質量が二倍になってもエネルギーは二倍になるだけだが、速度が二倍になればエネルギーが四倍になるニュートンの物理学法則に則ったものと語った。

ハンガリー、国民投票でEU加盟可決

03/04/14(PAQT/Tokyo) -12日、ハンガリーでEU加盟を巡る国民投票が実施され、83.8%の賛成票を得て同加盟が認められた。なお、投票率は45.6%にとどまった模様。

マルタ、EU加盟再確認

03/04/14(PAQT/Tokyo) -12日、マルタでEU加盟の可否を争点とする総選挙が実施され、推進派の与党国民党が全65議席中34議席を獲得し、勝利した。先月実施されたEU加盟を巡る国民投票での推進派の勝利がわずか7%の得票差のものであったため、一院制である同国議会の解散、総選挙が行われたもの。

大分でユーロ発行

03/04/01(PAQT/Tokyo) -1日、大分県別府市の温泉街八湯のアチチ中央銀行が「いー湯ー」として地域通過「湯路(ユーロ)」を4月1日から発行するとの由。なお、同通貨は湯本位(言い換えれば、「湯担保(ゆたんぽ)」)制。ゲゼル理論による超減衰型の貨幣システムを取っているとのことであるが、意味不明。「湯路」ページ別府八湯温泉

EU部隊、マケドニアで活動開始

03/03/31(PAQT/Tokyo) -31日、EU緊急展開部隊 モEUFORモ がマケドニアでNATOから平和監視活動を引き継いだ。EU緊急展開部隊としての初の展開である。デンマークとアイルランドを除くEU13カ国を含む27カ国から要員が参加。NATOのインフラ(つまり米軍のインフラ)を利用するESDIである。NATO Update(EU内の関係ページなどへのリンクがあります)

アメリカ主導の「有志連合」、66カ国に

03/03/30(PAQT/Tokyo) -30日、ラムズフェルド米国防長官は米FOXテレビでアメリカの対イラク作戦に賛同する「有志連合(Coalition of the Willings)」が66カ国に達したと述べた。米国防総省のトランスクリプト

東欧7カ国、NATO加盟

03/03/26(PAQT/Tokyo) -26日、昨02年11月のプラハNATO首脳会議でNATO加盟を招聘された東欧7カ国(バルト三国とスロヴェニア、スロヴァキア、ルーマニアおよびブルガリア)はNATO本部で加盟議定書に署名。NATO Update

スロベニア、NATO・EU加盟国民投票可決

03/03/23(PAQT/Tokyo) -23日、旧ユーゴの一国であるスロベニアはNATOおよびEU加盟を問う国民投票を実施し、NATOについては66%(反対34%)、EUについては89.4%(同10.6%)で両機構への加盟を決定。今次両機構東方拡大では、EUについてはマルタについで2カ国目の承認、NATOについては1カ国目。投票率は60.3%。スロベニア外務省NATOページ

ベルギー、イラク領内に派兵すればトルコのEU加盟拒否

03/03/23(PAQT/Tokyo) -23日、ベルギーのルイ・ミシェル外相はテレビの討論番組でトルコがイラク領内に派兵すればトルコのEU加盟申請を拒否することを示唆。

トルコ、イラク領内にトルコ軍を派遣

03/03/21(PAQT/Tokyo) -21日、トルコのギュル外相はアンカラでの記者会見でイラク領内への部隊派遣を表明。目的は難民流入防止のためとしている。

EU首脳会議、イラク戦後復興支援を表明

03/03/20(PAQT/Tokyo) -20日、ブリュッセルで開催されたEU首脳会議は、イラク戦後復興への支援を表明。なお、この過程でイラクを非難する内容がフランスの主張によって削除されたとの由。

トルコ国会、米軍の領空通過を承認

03/03/20(PAQT/Tokyo) -20日、トルコ国会は14日に発足したエルドゥアン政権の提出した米軍の領空通過を認める提案を承認。

駐米フランス大使、条件付きで対イラク武力行使参加

03/03/18(PAQT/Tokyo) -18日、フランスのルビット駐米大使はCNNでのインタビューでイラクが生物化学兵器を使用した場合のフランスの参戦を示唆。

アメリカ、支持国を公表

03/03/18(PAQT/Tokyo) -18日、米国務省のバウチャー報道官はブリーフィングにてアメリカを支持する45カ国の国名を公表。このなかには事情により匿名の15カ国(主に中東諸国と見られる)を含む。欧州では、EU15カ国のうち5カ国(イギリス、スペイン、オランダ、デンマーク、イタリア)、NATOのアメリカを除く18カ国のうちの10カ国(右EU各国にアイスランド、トルコ、チェコ、ハンガリー、ポーランド)。ちなみに、昨年決定されたEUおよびNATOの次期拡大対象国を含めると、EUでは25カ国中12カ国(前述のEU各国に加え、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ポーランド、バルト三国)、NATOでは26カ国中15カ国(前述のNATO各国に加え、スロバキア、ルーマニアおよびバルト三国)。これらの枠組みに入ってこない欧州でのアメリカ支持国はアルバニアである。

フランス、イラク問題で拒否権行使を明言

03/03/10(PAQT/Tokyo) -10日、フランスのシラク大統領はTF1とF2でのインタビューで米英の安保理決議案に対するフランスの拒否権行使を明言。

マルタ、EU加盟を国民投票で批准

03/03/09(PAQT/Tokyo) -9日、マルタ共和国で実施されたEU加盟をめぐる国民投票で、53%の賛成が得られた模様。投票率は90%を越えた。加盟の賛否を巡っては与野党対立となり、農業分野の保護が反対派の争点になった。この後、議会の批准を経て正式決定となる。昨年決定された次期EU加盟予定10カ国の先陣を切った。マルタ外務省

NATO、トルコへの迎撃ミサイル配備完了

03/03/06(PAQT/Tokyo) -6日、NATOはイラク攻撃に関連したトルコへの支援措置の一環であるトルコへのミサイル配備を完了した。主にオランダとドイツからの提供となった。

トルコ国会、米軍駐留を拒否

03/03/01(PAQT/Tokyo) -2月25日以来、トルコ政府は先日アメリカとの間で基本合意した米軍への支援策について国会の承認を求めていたが、3月1日、この提案はトルコ議会の承認を得ることができなかった。採決では賛成264、反対250であったが、棄権が19あり、賛成票は出席議員533の過半数267に達しなかった。同提案は、イラク攻撃に備えて最大6万2000名、航空機255機およびヘリコプター65機の米軍の駐留を受け入れるというもの。これに関連して、60億米ドルの経済支援がアメリカから供与されるものと見られている。また、難民保護としてトルコ軍が独自の指揮権の下でイラク北部に入ることをアメリカとして容認するとの合意がある模様。トルコの現政権与党公正発展党は議会の2/3を占めるがトルコ国民の9割はアメリカによる武力行使に反対であった。政府は修正提案の提出を示唆している。なお、反対票の数について毎日新聞は251と誤報している。

チェコでクラウス大統領選出

03/02/28(PAQT/Tokyo) -28日、チェコの上下両院合同総会はクラウス元首相をハベル氏の後任の大統領に選出。クラウス氏(市民民主党)は過半数を一票上回る得票。ハベル氏は2月2日に任期を満了していたが、後任は決まらずにいた。新大統領の任期は5年。チェコは6月にEU加盟をめぐる国民投票を控えているが、新大統領はEU加盟に懐疑的とされる。

オーストリアで第二次シュッセル国民党・自由党連立政権発足

03/02/28(PAQT/Tokyo) -28日、オーストリアにて第二次シュッセル政権が発足した。2000年に発足し、連立パートナーのハイダー自由党党首(当時。現在は国政から退く)の言動によりEU各国からの制裁という問題に発展した第一次連立の際と同じ第一党国民党と自由党の組み合わせは同じ。自由党内部でのハイダー元党首とリースパッサー副首相・自由党党首の対立とそれに伴う同副首相の辞任(昨年9月)によって昨年11月に下院選が行われていた。

国連キプロス調停期限延長

03/02/27(PAQT/Tokyo) -27日、当初27日までと期限が設定されていた国連によるキプロス問題の調停は交渉難航のため3月10日まで再延長された模様。

盧韓国新大統領、北東アジアにEUのような地域統合を

03/02/25(PAQT/Tokyo) -25日、盧韓国新大統領は就任記念式典を執り行った。朝日新聞によれば、「就任演説では南北問題よりも先に北東アジアの連携について触れ、「韓(朝鮮)半島は中国と日本、大陸と海洋を結ぶ懸け橋だ。欧州連合(EU)のような平和と共生の秩序が北東アジアにも構築されることが私の年来の夢だ」と訴えた」。この点について、共同通信では「現在が「世界史的な転換点」との認識を示し「二十一世紀は北東アジアの時代」とし、北東アジアに「欧州連合(EU)のような平和と共生の秩序」を構築するため、政治、経済を含めた地域共同体づくりに全力を尽くすと表明した」となっており、また、読売新聞では「盧大統領は演説の題目を「平和と繁栄と跳躍の時代へ」とし、北東アジアを欧州連合(EU)のような「繁栄の共同体」に発展させるため、まず朝鮮半島の平和定着を図ると強調した」となっています。毎日と時事は特に「EU」という言葉にはふれず、落としている模様(少なくともネット配信版では)。韓国大統領府は英語版ページが見あたらない...。

クロアチア、EU加盟申請提出

03/02/21(PAQT/Tokyo) -21日、クロアチアはEUへの加盟申請を提出。ブルガリア、ルーマニアとともに07年の加盟を目指すとのこと。クロアチア外務省のキャリーする同国HINA通信記事はこちら

NATO、AWACS派遣命令

03/02/21(PAQT/Tokyo) -20日、ジョーンズNATO欧州連合軍最高司令官(SACEUR)は、19日のDPCで正式決定されたAWACSのトルコへの派遣に関し、実際にAWACSの派遣を発令した模様。AWACSは他の軍事アセットと異なり、NATO固有のアセットである。

NATO防衛計画委員会、トルコ支援を正式決定

03/02/19(PAQT/Tokyo) -19日、NATOはフランスを除く18カ国で構成される防衛計画委員会(DPC)にて、16日に一致していた対トルコ支援策を正式決定。報道官声明NATOニュース

イギリス、年内のユーロ参加国民投票断念か

03/02/18(PAQT/Tokyo) -18日付けのイギリス各紙によると、ブレア政権は当初6月までに判断するとされていたユーロ導入の是非についての国民投票の実施を最終的に見送る模様とのこと。

EU緊急欧州理事会(首脳会議)開催

03/02/17(PAQT/Tokyo) -17日、EUは緊急欧州理事会(首脳会議)を開催。議長総括を発出。「査察は無期限ではない」としてイラクに外交的圧力を行使しつつ、「戦争は最後の手段」としてアメリカにも抑制を求める内容。イギリスは武力行使を容認する新たな国連安保理決議の問題については持ち出さなかった模様。EUは一応連帯を維持。理事会終了後の記者会見でシラク仏大統領は米国支持を露わにする中・東欧諸国について「子供じみた行為」と非難。また、翌18日、13のEU加盟候補・加盟希望諸国は共同声明を発出し、EUの決定を支持する旨表明。当初、英国などの後押しにより同諸国も理事会に参加して多数派形成かとも言われたが、フランスによって却下されていた。

米軍、北東アジア司令部を日本に設置か

03/02/17(PAQT/Tokyo) -17日、韓国紙の報道によると、朝鮮有事対応の効率化を視野に入れ、米軍はハワイの太平洋軍司令部から韓国、日本、台湾の管轄権を分離し、在日・在韓米軍を指揮する北東アジア司令部を日本に設置することを検討しているとのこと。

キプロス大統領選挙で現職敗退、対トルコ強硬派が当選

03/02/17(PAQT/Tokyo) -16日、東地中海のキプロス共和国にて任期満了に伴う大統領選挙が実施された。現職のクレリーディス大統領(83)の他、9人の候補が立候補していたが、中道右派のタソス・パパドプロス民主党党首(69)が当選。パパドプロス党首は51.5%、クレリーディス大統領は38.8%(ともに有効投票中)の得票を得た。民主党はキプロス共和国議会第三党であるが、二大政党の一角である左派の労働人民進歩党の支援も受けた。新大統領の就任は3月1日。パパドプロス氏は弁護士出身で、キプロス独立に際して憲法草案作成に参加し、最年少の二十四歳で閣僚に就任したとのこと。

なお、キプロスは74年のクーデタ以降、北部トルコ系の北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認)と南部ギリシャ系のキプロス共和国に分裂しており、ギリシャとトルコ間の紛争要因となっている。同党首は、これまで現大統領を、強硬な北キプロス・トルコ共和国のデンタクシュ大統領に対して妥協しすぎると非難してきた。両国はともにNATO加盟国であり、そのために紛争がまだ軍事化していないとの指摘も多数あるが、EUの加盟国であるのはギリシャのみであって、そのためにEU共通外交へのNATOによる支援をトルコがNATO内でブロックしているという側面もある。現在、国連によって連邦制国家の樹立を求める仲介案を軸にした仲裁が行われており、当面の期限は2月28日であるが、難航している模様。キプロス共和国は04年5月のEU加盟が決定している。

NATO、対トルコ支援で一致

03/02/16(PAQT/Tokyo) -16日夕方開催されたNATO防衛計画委員会(DPC)にて、ベルギーのフェルホフシュタット首相がまとめた妥協案に基づく対トルコ支援策について一致。同妥協案は、今次支援がアメリカによるイラク攻撃を支援するものでなくあくまでも防衛的なものであることを強調しつつ、また「軍事力行使は最後の手段」との文言を盛り込んだ上で、NATOの保有しているAWACS早期警戒機の派遣と、NATO加盟国によるミサイル防衛システム、対生物・化学兵器防護部隊の派遣の計画策定を開始するというもの。なお、フランスは66年のド・ゴール将軍によるNATO統合軍事機構脱退ののち、90年代に入って各国参謀総長によって構成される軍事委員会には復帰したが、防衛計画委員会および核計画グループ(NPG)にはいまだ復帰していないため、今次決定もフランスを除く18カ国で採択されている。

また、仏独ベルギー三カ国はこの決定ののち、NATOの決定を非難し、国連の枠組みを尊重するよう求めた共同宣言を改めて発出している。

他方、オランダは16日、既にパトリオット・ミサイル三基を二国間の枠組みでトルコに配備していることを公表した。

NATO防衛計画委員会の決定

クラーク元NATO連合軍最高司令官が米大統領選出馬か

03/02/16(PAQT/Tokyo) -16日、クラーク元NATO連合軍最高司令官は、NBCテレビでのインタビューにて、2004年のアメリカ大統領選挙への出馬を検討していると述べた。

ロバートソンNATO事務総長、仏独白を「NATO破壊者」と非難

03/02/16(PAQT/Tokyo) -16日付けおよび17日付読売新聞(インターネット版)によると、ロバートソンNATO事務総長はイラク攻撃に関連したNATOとしてのトルコ防衛支援措置立案をブロックしている仏独ベルギー三カ国を「NATO破壊者」と非難している模様。同発言内容はベルギー公共ラジオ・テレビ局が入手した12日のNATO理事会での同事務総長発言メモから明らかになったもので、「あなた方は同盟国(トルコ)の安全をもてあそんでいる。あなた方はNATO破壊の選択をしており、責任はあなた方にある」と述べたとされる。なお、同事務総長は元英国国防相である。

ブッシュ政権、対テロ戦略を発表

03/02/14(PAQT/Tokyo) -14日、ブッシュ政権は対テロ戦略を発表。一層、旧来の同盟からより柔軟な有志連合を含む展開へとのシフトが明確に。実は、同戦略文書は国防省でも国務省でもなく、ホワイトハウスのサイトにある。こちらにpdfファイルであがっている。

オーストリア外務省、中立を理由に在独米軍の領内通過を不許可

03/02/14(PAQT/Tokyo) -14日、オーストリア外務省は声明を発出し、新たな明示的国連安保理決議がない限り、米軍の領土内通過を許可しない旨表明。

ラムズフェルド米国防長官、独韓の在外米軍再編を示唆

03/02/13(PAQT/Tokyo) -13日、ラムズフェルド米国防長官は、上院軍事委員会公聴会にて、独韓の駐留米軍の再編を示唆。現在、在韓米軍の規模は3万7000、在独米軍は7万5000と言われている。両国での反米世論の高まりへの対応であるとともに、全世界での機動性を高める米軍の戦略の一環。また、ドイツ正面での大規模駐留の意味合いは冷戦後薄れていた。在独米軍の一部についてはイタリアへの移転が言われているが、現在イタリアに駐留している米軍は第6艦隊を主体とする戦力であり、陸軍主体の在独米軍がそのまま移転すると言うよりも一部機能の移転にとどまるものと見られる。在韓米軍の移転先は特に示唆されていない。

NATO事務総長、妥協案提示

03/02/12(PAQT/Tokyo) -12日、ロバートソンNATO事務総長は、トルコへの支援を限定的な内容に絞った妥協案を提示。しかしながら、仏独ベルギーの14日を待つ姿勢は変わらず。事務総長案は、トルコへの支援に関して設備や施設の準備は開始するものの、実際の要員の現地展開は控えるというもの。

WEU議員総会、名称変更

03/02/12(PAQT/Tokyo) -12日、WEU議員総会はニース条約の発効とESDPの実体化に伴い、名称を変更。2000年以降使用していた、"Interim European Security and Defence Assembly"から"Interpaliamentary European Security and Defence Assembly"へ。変更は即日実施。なんて訳したらいいんでしょう。まあ、通称のWEU議員総会のままでいいか。WEU議員総会の報道声明

仏独ベルギー、NATO理事会で拒否権行使

03/02/10(PAQT/Tokyo) -10日、仏独ベルギーは、NATO理事会でアメリカの要請によるトルコ防衛に関し拒否権を行使した。NATO理事会は全会一致が原則のため、一カ国でも加盟国が反対すれば決定採択不能に陥るが、これが現実になったのはNATO史上初。
 このため、同議案は、これも史上初めて、北大西洋条約4条に基づき、安全保障上の懸念を抱いた加盟国(今回はトルコ)の要請による協議として召集され直した。NATOが行動を起こすには4条と5条の両ケースが考えられるが、5条による召集は既に加盟国のうち1カ国以上が実際に攻撃を受けたことが前提になっており、4条による召集は攻撃がまだ実際に行われていない場合である。先般のアメリカ同時多発テロの直後に召集されたNATO理事会は、史上初めての5条に基づいたものであった。
 改めて討議に付された本件は、結局14日の国連安保理での査察報告の結果待ちとなった。
 現在の国連安保理議長国は非常任理事国のドイツである。
 また、同日、パリ訪問中のプーチン露大統領とシラク仏大統領は、会談後、ドイツを加えた三カ国共同声明を発表し改めてアメリカの外交姿勢に抵抗する方針を表明。
 付記 アメリカ側の反応として、ブッシュ大統領は「近視眼的だ」、ラムズフェルド国防長官は「3カ国は19カ国の中で孤立している」、パウエル国務長官は「同盟自壊の危機だ」と各々発言している。また、中国も仏独露声明への支持を表明。日本は福田官房長官及び川口外務大臣が、アメリカとの協調を維持するよう求める声明を発出。

アフガニスタン国際治安部隊指揮権、独蘭へ

03/02/10(PAQT/Tokyo) -10日、アフガニスタンに駐留している国際治安部隊ISAFの指揮権がトルコからドイツとオランダに引き継がれた。ISAFは今後6ヶ月、独蘭両軍の指揮下におかれることとなる。ISAFのマンデートは本年末まででそれ以降の駐留については現時点では未定。アフガニスタンのカルザイ政権と駐留米兵に対しては、8日にタリバンのオマル師(現在所在不明)がジハードの発動を命令したとの報道も。

NATO新規加盟7カ国を含む東欧・南東欧10カ国、アメリカの対イラク姿勢支持声明発表

03/02/06(PAQT/Tokyo) -6日、次期NATO加盟に招請されている東欧7カ国(バルト三国、スロヴァキア、スロヴェニア、ブルガリアおよびルーマニア)と今後加盟を目指すアルバニア、マケドニアおよびクロアチアの10カ国(「ビリニュス10」)は、5日の国連安保理でのパウエル米国務長官の演説を受け、アメリカの対イラク強硬姿勢を支持する声明を発表。「ビリニュス10」は、00年にNATO加盟を目指す各国が集まったもの。

ユーゴスラビア連邦、最終的に消滅へ

03/02/04(PAQT/Tokyo) -4日、ユーゴスラビア連邦上下院は、同連邦を連合国家セルビア・モンテネグロに改組する憲法草案を可決。これにより、第二次大戦後に構築されたユーゴスラビア連邦は、冷戦後のスロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナおよびマケドニアの独立を経て最終的に消滅し、新国家連合は外交・軍事のみを担当する大統領と一院制の議会を持つものとなる。

親米欧州八カ国声明はWSJの仕掛け?

03/02/01(PAQT/Tokyo) -ロイター通信がスペイン政府筋の話として伝えるところによると、先月30日のイラク問題に関する親米欧州八カ国声明は米保守系ウォール・ストリート・ジャーナル紙の仕掛けであるとのこと。これに対し、仏リベラシオン紙は(アメリカの)「八人の傭兵」と非難した。

EUニース条約発効

03/02/01(PAQT/Tokyo) -1日、EU欧州連合のニース条約が発効した。ニース条約はEUの基本法に該当するもので、2004年に25カ国に拡大することを視野に入れ、欧州委員会を1国1委員制にし、理事会での各国の票数を見直すなどの改革を規定している。

在欧米軍ドイツ基地、ポーランドへ移転か?

03/01/31(PAQT/Tokyo) -31日、ポーランド各紙は現在ドイツに置かれている在欧米軍基地がポーランドに移転する可能性について報じた。イラク問題をめぐるドイツの態度への牽制、親米のポーランドへのリップサービス等の要因があるものと見られている。

イラク攻撃への態度でEU内大分裂へ

03/01/30(PAQT/Tokyo) -30日、イギリス、イタリア、スペイン、ポルトガルおよびデンマークのEU5カ国と、新規加盟見込みのチェコ、ハンガリーおよびポーランド3カ国、計8カ国首脳は、30日付の米WSJや英タイムズなどにアメリカのイラク攻撃姿勢を支持する声明を発表。仏独ベルギーおよびルクセンブルグ4カ国は現段階での攻撃を支持しない旨表明しているため、対立は決定的に。現EU議長国ギリシャおよびオランダは、EUとして共通外交の枠組みを堅持すべきとして8カ国声明に同調せず。

エリゼ条約40周年記念式典挙行、ラムズフェルド米国防長官「古い欧州」

03/01/22(PAQT/Tokyo) -22日、パリ、エリゼ宮にてエリゼ条約(仏独友好・協力条約)署名40周年記念式典が挙行された。同条約は1963年1月22日にエリゼ宮にてフランスのド・ゴール大統領と西ドイツのアデナウアー首相(いずれも当時)との間で結ばれたもので、アメリカのケネディ大統領による欧米秩序構想「グランド・デザイン」に抗したド・ゴールがEECを母体とした政治結集をはかったもののベネルックス諸国の抵抗によって潰え、方針を転換して仏独間の協調によって欧州をリードしようとしたその母体である。定期首脳会談や青少年交流を基軸に据え、現在に至る欧州統合の「仏独枢軸」の礎となっている。
同日、ラムズフェルド米国防長官はワシントンDCで外国人記者と会見し、仏独を「古い欧州」として欧州の重心は東に移りつつある、とした。(030326付記)

ロバートソンNATO事務総長、今年限りで退任へ

03/01/22(PAQT/Tokyo) -22日、NATOのロバートソン事務総長(元イギリス国防相、56才)は今年限りで退任することを表明。1999年12月からソラナ現EU共通外交・安全保障代表のNATO事務総長退任を受けて任に当たっていた。NATO事務総長の任期は4年間(1年間の延長可能)。

アメリカ、NATOにイラク攻撃関連の支援を要請

03/01/15(PAQT/Tokyo) -15日、NATO北大西洋理事会にて、アメリカはNATOに対してイラク攻撃に関連した6項目の支援を要請。地対空迎撃システム配備によるトルコ防衛、NATO所有の輸送機、AWACSおよび掃海艇の出動、フセイン政権崩壊後の平和維持任務等と伝えられている。

EU、BHでの警察活動を正式に開始

03/01/15(PAQT/Tokyo) -15日、EUはBHでの警察ミッションを正式に開始した。

EU二人大統領制へ?

03/01/14(PAQT/Tokyo) -14日、エリゼ宮で開催された仏独首脳会議にて、欧州議会選出の欧州委員会委員長と欧州理事会選出のPresident(大統領もしくは議長、任期2年半から5年)による二人代表体制を提案することで合意。

EU欧州委員会、ドイツに財政安定協定遵守の警告

03/01/08(PAQT/Tokyo) -欧州委員会は、ドイツの財政赤字が本年対GDP比3.8%に達する見通しであることに関し、本年5月末までに適切な措置を執るように警告。場合によっては最大GDP比0.5%の課徴金が課される可能性も。財政安定協定では3%が基準とされている。

EU欧州委員会、北朝鮮に食料支援実施

03/01/07(PAQT/Tokyo) -欧州委員会は、核問題と切り離して北朝鮮に約12億円(950万ユーロ)の食料支援を実施することを表明。

EU欧州委員会、市場統合の経済効果発表

03/01/07(PAQT/Tokyo) -欧州委員会は、市場統合から10年間の経済効果を発表、同発表によれば10年間で約110兆円(8770億ユーロ)の域内GDP押し上げ効果があったとのこと。

OSCEチェチェン監視団撤収へ

02/12/31(PAQT/Tokyo) -ロシアのイワノフ外相は03年01月01日以降、チェチェンでのOSCE監視団の活動を認めない旨表明。

EU、BHに警察部隊派遣

02/12/27(PAQT/Tokyo) -EUは03年1月1日より500人規模の警察部隊をボスニア・ヘルツェゴビナに派遣することを決定。国連ミッションを引き継ぐもので、カナダ、スイスおよびロシアなども参加の意向。05年末まで。

EU緊急展開部隊のNATOアセット利用に関する正式合意

02/12/16(PAQT/Tokyo) -EUとNATOはEU緊急展開部隊によるNATOアセット利用に関し正式合意。

EU第五次拡大へ

02/12/12(PAQT/Tokyo) -コペンハーゲン欧州理事会にて、03年4月16日にバルト三国(エストニア、リトアニアおよびラトビア)、ヴィシェグラード四カ国(チェコ、ハンガリー、ポーランドおよびスロヴァキア)、地中海二カ国(キプロスおよびマルタ)、スロヴェニアの計10カ国の加盟条約調印を決定。原加盟国及び新規加盟国での批准を経て、実際の加盟実現は04年5月となる。この拡大でEUは25カ国4.5億人(7500万人増加)に。なお、トルコについては04年12月の欧州理事会で加盟交渉開始の可否を決定する予定。ブルガリアおよびルーマニアについては07年の加盟実現を目指して交渉を継続。

NATO対応部隊提案

02/09/24(PAQT/Tokyo) -24日、ワルシャワで開催されたNATO非公式国防相会議にて、アメリカのラムズフェルド国防長官はNATO対応部隊(NRF: NATO Response Force)の創設を提案。

ドイツ総選挙

02/09/22(PAQT/Tokyo) -22日、ドイツで総選挙が実施され、シュレーダー首相率いる中道左派連立与党がシュトイバーCDU党首率いる中道右派連合に勝利。シュレーダー首相の続投へ。社会民主党(SPD)とキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)の得票率はまったく同率の38.5%、左派連立に参加している「同盟90・緑の党」が8.6%、右派連立に参加する自由民主党が7.4%で、実際問題として連立パートナーの勝負が勝敗を分けた。結果、シュレーダー政権は緑の党の影響力が増し、対イラク武力行使問題についても選挙期間中から抵抗する姿勢を次第に強化しつつある。選挙期間中、閣僚がブッシュ政権の政策をヒトラーの政策になぞらえる発言をしたことも米独関係悪化の材料となった。

スロバキア総選挙

02/09/22(PAQT/Tokyo) -21日および22日の両日、スロバキアで総選挙が実施され、中道右派勢力が勝利。政党別では右派のメチアル党首率いる民主スロバキア運動が得票率19.5%で第一党となったが、中道右派4党が得票率総計で42.51%ながら議席数で過半数を2議席上回る78議席を獲得(一院制、150議席中)、ジュリンダ現首相の続投が決まった。これにより、NATOおよびEU加盟に際して障害となりうるとされていたメチアル元首相の復帰がなくなった。

スイス国連加盟へ

02/03/03(PAQT/Tokyo) -3日実施された国民投票にてスイス国民は190番目の国連加盟国となることを選択(投票率57.7%の高率)。賛成54.61%、反対45.39%、州単位では賛成が11州と2準州、反対が9州と4準州(準州を0.5州とカウントした上で過半数12州分の賛成が必要)。ちなみにEUとの自由化協定に関しては00年5月に67.2:32.8(投票率47.4%)で可決。EU加盟交渉即時開始に関しては01年3月4日に76.6:23.4で否決。01年6月10日に実施されたPKO武装の可否に関する国民投票では51.2:48.8で可決。スイス公共放送(日本語版もあり)

マダムのルーツ

99/08/03(PAQT/Bruxelles) -数年前にノルウェーのフィヨルドに面した町の古い教会で見つけた肖像画。某「マダム」がノルウェーを専門にしたのは、かつて先祖がノルウェー人(しかも有力豪族の女主人と推測)だったからだということがはっきりした。

 特に、ノーブルな顔立ちと意味ありげに宙を泳ぐ右こぶしは見まがいようがない。

東外大

99/02/22(PAQT/Bruxelles) -99年3月号「外交フォーラム」誌巻頭グラフに東京外語大渡辺ゼミの紹介。

SIAF

98/11/24(PAQT/Bruxelles) -23日付伊ANSA通信によれば、西伊水陸両部隊(Spanish Italian Amphibious Force)が23日、バルセロナにて運用開始された。3500名。

ベヴィン・ボーイズ

98/11/09(PAQT/Bruxelles) -9日付けReuter電によれば、今で言う「良心的兵役拒否」のWWII.U.K.版は日本たなとしゼミに専門家がいるアーネスト・ベヴィンからきているらしい。知ってた?>某専門家。

EU非公式国防相の集い

98/11/06(PAQT/Bruxelles) -7-13日付けエコノミスト誌は、このような「集い」はおそらく今回で最後だろうとしている。

三〇年戦争とコソヴォ「七カ月紛争」

98/11/04(PAQT/Bruxelles) -11月3日仏ル・モンド紙は、日本における文化の日を記念し(しかしもしかして2日付だったかもしれない)、ホルブルック米特使とアナンUNSGのNATOの軍事介入権限についての見解の相違を伝えている。一方で10月24日にお互いに(許容したくない他国の内政状況はあるも)介入をやめて、「平和」に暮らそうではないかと決めて現代の「国際政治」の基礎を築いたウェストファリア条約の署名350周年記念式典が開催されているのは歴史の面白いところである。

ゴルゴ十三

98/11/03(PAQT/Bruxelles) -何年前の話か正確にわからないが、ゴルゴ13の第346話「国王ゴードインの依頼」はベルギーの言語紛争をネタにしたと思われる。「ゴードイン」は「ボードワン」がモデルであろう。

NATOは実力を持った国連?

98/10/29(PAQT/Bruxelles) -27日付英ガーディアン紙は、今次コソヴォ危機を振り返り、NATOは政治的な意志と実力を伴った、国連の理想を実現する主体となった旨指摘し、かつNATOによる実力行使を国連の決議で縛り付けることはNATOの行動に関する露の拒否権を認めることになるので好ましくないとする記事を掲載している。NATOと国連の対比は私も以前より感じていたことである。

フィリップ・ゴードン(notフラッシュ・ゴードン)

98/10/28(PAQT/Bruxelles) -IISSの"Survival"編集長を務めていたが、先月米ホワイトハウスのNSC欧州問題担当に転出していたらしい。27日付ロイターが彼の同転出直前に書いた論文ではNATOを中東情勢に積極的に関与させる提案がされていると報じている。

"europe"に御大のサバティカル先EUI

98/10/28(PAQT/Bruxelles) - 駐日欧州委員会代表部が隔月刊で発行している広報誌「ヨーロッパ」誌9/10月号14-15ページに御大がサバティカルを過ごしておられたフィレンツェのEuropean University Institute(EUI、同誌では「欧州大学院」と命名)が紹介されている。日本の国際交流基金の資金援助を受けている日本・東南アジア研究プログラムには貿易及び外国直接投資と並んで紛争解決も主要な研究テーマとして用意されているとの由。また、同号ではEUの人道支援(ECHO)が特集されている。これは、欧州共通防衛政策と密接に関連する分野である(日本の平和協協力法も人道支援とPKOが同梱されていることを想起されたい)。

"europe"に御大

98/10/28(PAQT/Bruxelles) - ところで、旧聞に属するが、駐日欧州委員会代表部が隔月刊で発行している広報誌「ヨーロッパ」誌7/8月号35ページ「著者に聞く」コーナーに御大が登場されておられる。同34ページには岩波「EUの政治」紹介もあり。公式ホームページをめざす「アジャンス」社にこの手の情報のフォローを逐次お願いしたいところである。で、先生、「オープン・スカイ」と「オープンスカイズ条約」は全く別のも。。うっ

ルクセンブルグ・ニューズ

98/10/27(PAQT/Bruxelles) - ところで、一部ゼミ生に関心をもたれているルクセンブルグのニューズを入手できるサイトはLuxembourg News。ページのタイトルもアドレスも非常にシンプルだ。

新しいNATO

98/10/23(PAQT/Bruxelles) - 23日付でワシントン・ポスト紙の記事を邦訳して掲載している讀賣新聞夕刊にて、「安保 責務増すNATO コソボ危機 領域外にも影響力行使」と題し、コソボ危機を契機にしてのNATOの変化について論じている。元記事は14日付ワシントン・ポスト紙。

Lib.Euro.

98/10/05(PAQT/Bruxelles) - ゼミH氏は遂に(ようやく)念願のLibrary Europenne訪問を果たした模様。しかし、実はルクセンブルグ在住のK女史は同諸点訪問を未だに果たしていない。

欧州装備産業再編

98/07/15(PAQT/Bruxelles) - 15日付仏ル・モンド紙は、4面全面を割いて欧州(特に仏)の装備産業の再編を特集。6日にロンドンで、9日にパリで英仏独西伊瑞6カ国の各々国防相及び産業相会合が開催され、エアバス・インダストリーの独立企業化と欧州航空宇宙・防衛会社(European Aerospace and Defence Company: EADC)の設立を軸にした、航空宇宙分野先行の欧州装備産業再編が弾みをつけられている。

ゴキブリ・グルメ(または公約を守る政治家)

98/06/25(PAQT/Bruxelles) - 最近「虫の味」という様々な虫を食べた話をまとめた本を読んで感銘を受けたばかりですが、これが国際政治に飛びした模様。24日付読売朝刊によると、チェッコ「年金生活者党」クレムリチュカ党首は、選挙敗北の際の公約を守り、生きたゴキブリを記者団の前で食べたとの由。将来、菅「カイワレ」民主党党首とクレムチュカ「ゴキブリ」党首との対決が期待されよう。

ビストロ・タナトシの「ビストロ」とは?

98/06/23(PAQT/Bruxelles) - 5月1日付け朝日新聞に拠れば、最近モスクワではビストロが次々と開店し、活況を呈しているとの由。同報道に拠れば、そもそもビストロは、ロシア語の「ブィストロ(早く)」に由来し、1812年のモスクワ遠征に敗れたナポレオンを追ってパリ入りしたコサック兵達が「早く!早く!」と食事をせかしたのが起源とか。

たなとし岩波本書評

98/06/21(PAQT/Bruxelles) - 12日、ルクセンブルグのKさんの報告を、本人の了承の下で転載します。

「7日付け日経にタナトシ岩波本の書評を発見。(中略)「著者はEU問題のエキスパートとして知られ、同書でも政治統合をめぐる 欧州諸国の歩みを克明にフォローしている」のだよ。記事の表題は「今を読み解くこのX冊」。やっぱ、フレッシュネスが命なのね。
Kさん、快諾ありがとうございます。

チェンバレン再評価

98/06/15(PAQT/Bruxelles) - 12日付読売新聞朝刊5面、「20世紀 どんな時代だったか 欧州の戦争 宥和政策(下)」との約1/8ページの囲みに、ミュンヘン宥和政策についての記事。ミュンヘン宥和の張本人のチェンバレン再評価についても言及。

ゼミ出身Sさん来白

98/06/07(PAQT/Bruxelles) - 6月4日夜より、6月7日昼まで、ゼミ出身Sさん(以下、仮名松竹歌劇団と略記)が白滞在。EU本部、NATO本部とWEU本部を見物し、グラン・プラス、小便小僧、小便小娘、アトミウム、サンカントネール、五重塔、バジリカ、サン・ミッシェル大聖堂、ハーグのマウリッツハイス美術館、国際司法裁判所、蘭国会、アントワープのノートル・ダム大聖堂、ブラボーの噴水、グラン・プラス、ルーベンスの家等を視察した。仮名松竹歌劇団は、また、ブリュージュとゲントにも出没した模様。ブリュッセルの王立近代美術館では、マグリット、デルヴォーとダリ等のコレクションを楽しまれた。白アスパラ、ムール、トゥルボ等を食された。

バーシュボウ米NATO大使インタビュー

98/06/03(PAQT/Bruxelles) - 5月28日付産経新聞朝刊に、NATO・露基本文書署名一周年に際し、米国務省内でも切れ者と評判のバーシュボウ米NATO大使インタビュー掲載。

南東欧多国籍部隊創設

98/05/27(PAQT/Bruxelles) - 22日、アルバニア、ブルガリア、マケドニア、希、伊、ルーマニア、スロベニア、土8カ国は、PfP枠内での南東欧多国籍部隊(あるいは旅団)創設に合意。NATO及びWEUの平和維持部隊への参加を視野。同地域で今回参加していないのは、BH、クロアチア、ユーゴーのみ。正式名称は定まっておらず、報道によってばらつきがある。

NATOホームページ日本版?

98/05/22(PAQT/Bruxelles) - 2発目のヒマねた。NATOは日本で随時隊員募集中だった?ここで確認。え?NATOのエッチな画像?それとも工学院大学流体工学専攻に潜むNATO?はたまたESDIは実はまだあなたの電脳から制御できるかも?最近では「あまり使われていない」らしいけど。

国連機関としてのWEU

98/05/21(PAQT/Bruxelles) - ヒマねた一発。ブリュッセルにあるWEUとは国連機関だった?ん?とおもったらここで確認。いや、実は、WEUは「ひじ」のようなジョイントなのである。しかも高度な緊張状態に備えての。わかったようなわからない人は、ここを覗こう。

第二のティンデマンス報告?

98/05/18(PAQT/Bruxelles) - 15日、欧州議会は、70年代にティンデマンス報告によって既にEUの導入を提言したことで有名なティンデマンスの、共通欧州防衛政策に関する新たな報告書を圧倒的多数で採択した。右はEU枠内での国防相理事会創設、欧州防衛白書等を提案したもので、見る限り、土台は白外務省・国防省のスタンスであろう。第二ティンデマンス報告と呼ばれることになるのか?(途中にも他に幾つか「ティンデマンス報告」があったら、ごめんなさい)

ESDIに関する国際会議

98/05/16(PAQT/Bruxelles) - 14日付にて配信したNATOレビューはこの国際会議の成果である。本会議は日本に於ける子供の日を記念して開催されたもので、ソラナNATO、クチレイロWEU両事務総長のイベリア・コンビ、米国務省のホープで現NATO大使のバーシュボウ大使、そしてWEU計画策定室を指揮するモラーレス提督に欧州軍団第一副司令官オリバー将軍のスピーチなどが利用できる。WEBページはこちら

WEU閣僚理事会

98/05/13(PAQT/Bruxelles) - 11、12の両日、母の日を記念して、希ロードス島にてWEU閣僚理事会が28カ国の外相・国防相(或いはその代理)、WEU議員総会議長、NATO事務総長、欧州委員会代表及び欧州理事会事務総長の参加を得て開催された。14日にはヴォリオ副提督(仏)が新設されるWEU軍事代表委員会議長兼WEU幕僚長に就任する予定。

大学かぞえうた

98/05/08(PAQT/Bruxelles) - たなとしグループの社歌である「大学かぞえうた」が、2月25日付朝日新聞17頁「阿久悠の愛すべき名歌たち」第44回でとりあげられている。昭和37年(62年)、ロカビリーから転身した守屋浩の歌でヒット、浜口庫之助の補作詞、仲田三孝などの採譜であるとの由。

EUの年表をオンラインで見たい?

98/05/07(PAQT/Bruxelles) - 先方からのありがたい申し出により相互リンクサイトとなっている斉藤さんのページに、EUの年表が準備された。斉藤さんはLe Monde Diplomatiqueの翻訳で知られている。

米上院のNATO拡大議定書批准に際し

98/05/04(PAQT/Bruxelles) - 4日付IHT紙は、NYTキャリーでブレジンスキ寄稿、WTキャリーでティモシー・ガルトン・アッシュ寄稿を掲載。

ベネルックス外相会合

98/04/29(PAQT/Bruxelles) - 29日付ヨーロッパ紙が27日のEU外相理事会終了後のベネルックス外相会議について報道。大国・小国の問題にフォーカス。ベネルックス国防相会議、ベネルックス議員総会も先日行われたばかり。全て定例会合なので念のため。

コぎゃる狙いか?「国際交渉学」

98/04/21(PAQT/Bruxelles) - これはすごい本だ。木村汎編「国際交渉学」剄草書房5000JPY。「まえがき」に、ハンナ・アーレントとサミュエル・ハンチントンを引用した直後に曰く

「主婦が夕飯のお惣菜を求めるショッピングの際、娘さんがボーイ・フレンドとのデートに応諾するか否かの決断の時、そして彼女のデート中の行動のほとんど全てが、駆け引き、取り引き、交渉の性質を帯びている。」
まさに、新しい読者層として主婦や「娘さん」をターゲットにしているという、高らかな宣言であろう(か)。

真澄、パリ・コレデビュー?

98/04/20 (PAQT/Bruxelles) - 97年11月10日付け朝日新聞パリ・コレ特集、「光と影と-曲がり角のパリ・コレ-」(下)に掲載されている写真に大きく写っているのは篠原真澄くんかもしれない!理由その1:似ている。理由その2:パリ・コレに仕事で行っている可能性は充分ある。理由その3:キーボードを打つ速度があまり速そうに見えない。理由その4:パソコンに操作一覧を書いた紙を貼っているところが真澄らしい。

ホーム|ほんもののたなとしゼミ|掲示板
国際関係研究お役立ち|いい人だから損もするけど|パリ・ブリュッセル知らず知らず
Sources|Works|Lectures
created on: le 20 avril 1998