第21戦アブダビ: まさかの雨も影響なし。序盤6戦モナコまではハミルトンとベッテルとリカルドが2勝で並んで予断を許さなかったが、思えばドイツでベッテルが自滅してから流れが変わった気がする。特に後半戦は緒戦ベルギーで勝ったものの、以降勝利なし。他方ハミルトンは第11戦ドイツ以降11戦8勝と圧倒的だった。リカルドは序盤の2勝以降勝利なし。それどころか表彰台なし。12年のペレスを彷彿とさせる「移籍を決めたら省エネ」モードか。総括すればここまで御三家、特に年間王者にポイントが集中してしまった年もそうそうないのではないか。それこそセナプロのマクラーレン・ホンダ以来の印象。
第20戦ブラジル: コンストラクターズも年間王者決定。フェルスタッペンは周回遅れのオコンに当てられて優勝を逃し、レース後に小突いて社会奉仕活動を命じられる。ただしFIAはフェルスタッペンに同情的。
第19戦メキシコ: 予選から本戦までレッドブル圧勝のなか、ハミルトン年間王者決定。ライコネンVSボッタスVSフェルスタッペン白熱。RPFインディアはなかなか上がってこないですね。
第18戦アメリカ: ライコネン優勝!2013年の開幕戦オーストラリア以来5年ぶり!というかほぼ6年ぶり!8pのGap追加が必要だったハミルトンの年間王者確定は持ち越し。ただ、差は3p拡大し72p、次戦が終了すれば残り2戦となり、ベッテルが連続優勝してハミルトンが連続ノーポイントでも届く範囲は50pなので、次戦で22p以上差を縮められなければ良い。つまりベッテルは優勝が前提。そのうえでハミルトンが3p以下にとどまらなければハミルトンの年間王者確定▼ルノーはW入賞でハースにGap20p。個人ではライコネンがボッタスとフェルスタッペンの前。同点だったペレスVSマグヌッセンVSヒュルケンベルグは今回の結果でヒュルケンベルグ>マグヌッセン>ペレス。アロンソはリタイアでオコンに逆転される。グロジャンVSガスリーはともにノーポイント▼オコンとマグヌッセンは失格になりました。
第17戦日本: ハミルトンはP2Wでまったく画面に映らず。ベッテルは予選不調から猛烈に挽回を試みて自滅したりの忙しいレースだったので、画面には映った。6位に終わってハミルトンとのP差は67となったが、残り4戦なので、ベッテルが全勝して100pts獲得すればまだハミルトン次第で逆転の可能性がゼロではない。が、ハミルトンが次戦終了時に75pts差つける(=8pts差を広げる)と年間王座。とにかく後半のフェラーリとベッテルはダメ▼コンストラクターズでは、1点にとどまったルノーを4点獲得のハースが猛追して8点差と予断を許さない。個人ではボッタスVSライコネンVSフェルスタッペンの三位争いと、7位にペレスVSマグヌッセンVSヒュルケンが同点!で、3点差でアロンソ、そこから1点差でオコンが追う。13位争いグロージャンVSガスリーも3点差。
第16戦ロシア: ハミルトン-ボッタス1-2。もう決まりましたね。ボッタスVSライコネンは依然熾烈。
第15戦シンガポール: ベッテル自滅。2位さえ守れず。本格的に今季優勝はハミルトン/メルセデスで決まり。個人3位は、レッドブルのリカルドが早々と実質シーズン終了状態なので、2位入賞した今回以降も現在5位のフェルスタッペンの猛追が加速すると考えれば、3位争いのライコネンVSボッタスは三つ巴で白熱化するだろう。アロンソVSヒュルケンも今回アロンソが5ポイント(!)縮めて3ポイント差。RPFインディアはペレスが自滅で小休止。
第14戦イタリア: 眠くならないレース。終盤に抜かれてライコネンは超久々の優勝を逃す。ベッテルはヘマ。この体たらくでは優勝はハミルトンに決まったと見た。コンストラクターズでは、まだわからないが、最終的にはメルセデスになってしまう予感。ルノーはハースと同点に並ばれる。RPFインディアはザウバーを抜いて今回無得点のトロロッソまであと2点。その次はマクラーレンまで24だが、マクラーレンは欧州Rd以降不振(10戦でアロンソが4点を4回とっただけ)なので、3戦くらいあれば届くだろう。その先のルノー/ハースは際どいところ。現時点で56点差。先方は平均6点で新生RPFインディアは最近2戦で平均14点。毎戦8点縮まるとして、56/8=7。残りはちょうど7戦。見どころですね▼追記: レース後に5位だったハースのグロージャンが失格。順次繰り上がりましたが、特に10位に繰り上がったシロトキンが今季初ポイント。そしてハースVSルノーはややこしいことに。グラフは次戦直します。
第13戦ベルギー: アロンソ引退、リカルド移籍、Fインディア買収、ガスリー昇格と盛り沢山の夏季休暇後の再開レースでは、スタート直後にまさかのヒュルケン・ミサイルののち、オー・ルージュ直後のベッテルのハミルトン追い抜きでレースが決まる。ベッテルとハミルトンの1-2は夏季休暇直前のハンガリーのちょうど逆なので、2戦でトントン。さらに言えば、第06戦モナコ以降の獲得ポイントが136で一緒。第5戦までの勝利数も2ずつで並んでいるので、勝負は序盤5戦までの差。具体的には、ベッテルが優勝した2戦(第01戦オーストリアと第02戦バーレーン)でハミルトンが粘って表彰台に乗っているのに対し、ベッテルはハミルトンが優勝した2戦(第4戦アゼルバイジャンと第05戦スペイン)でともに表彰台を逃していること、更に第03戦中国でハミルトンが12ポイントに対しベッテルがわずか4ポイントに沈んでいること。ちなみにメルセデスVSフェラーリも接戦だし、リカルドVSフェルスタッペンのチーム内バトルも際どい。なお、Fインディア(公式にはチームがRPFインディアに)は今季のポイントはまたゼロからだが、早速ふたりで18pts獲得しているので、ウィリアムズを抜いてザウバーまで1差。
第12戦ハンガリー: 豪雨の予選でタナボタ1-2だったメルセデスのハミルトンがP2W。ライコネンは水なしで30度以上のレースを走りきって元気。特にコンストラクターズでメルセデスとフェラーリは接戦。
第11戦ドイツ: 首位を走っていたベッテルが終盤まさかのクラッシュでハミルトンのタナボタ。年間でも逆転。
第10戦イギリス: ハミルトンはスタート直後にライコネンに突っ込まれてオーバーテイク・ショウ。ベッテルごっつぁん。
第09戦オーストリア: まさかのメルセデスWリタイア。
第08戦フランス: トップ2は別にして、意外に面白かったレース。ポール・リカールはエスケープゾーンの塗装が幻惑的でなんじゃこりゃと思ったが、慣れてしまうと終わるのが寂しい。
第07戦カナダ: 録画も忘れたが退屈なレースだったらしい。ベッテルP2Wで年間でハミルトンを逆転。1点差。3位争いのボッタスVSリカルドも熾烈。ライコネンは少し名はされた模様。フェルスタッペンが大量得点で浮上。7位はアロンソとヒュルケンベルグがまさかの同点。あとはバンドーンの不調もあってチームとしてはルノーがマクラーレンを引き離しつつある。そしてグロージャンはいまだノーポイント。
第06戦モナコ: これも正直退屈なレース。予選首位のリカルドが序盤で回生エネルギーを喪失して鈍重になったにもかかわらず誰も抜けなかった(抜こうとしなかった)ので単なるパレードに。フェルスタッペンやグロージャンなどの爆弾系が予選不振で前の方にいなかったのも波乱がなかった一因(その手の波乱は素直に期待できるものではないが)▼最終的にリカルド優勝で年間順位はメルセデス、フェラーリ、レッドブルのエースの順に。リカルドは赤と銀のセカンドと競っている。フェルスタッペンはアロンソと競っているが、これはマクラーレンのエースと言うよりもアロンソ個人の力量か。そしてここが下位の首位(上位の下位というよりも)。フェルスタッペンは不振だが、赤も銀もエースとセカンドのポイント差は40なので同じ▼意外な入賞はガスリーとオコン。ガスリーはこれで下位の中段上位(他にペレス、サインツ、マグヌッセン)、オコンは下位の中段下位(他にルクレール、ヴァンドーン!)に、それぞれワンランクアップ。底辺はウィリアムズX2にハートレーにグロージャン。
第05戦スペイン: 正直退屈なレース。ベッテルが終盤謎のタイヤ交換で更に取りこぼした結果、個人に続いてチームとしてもメルセデスがフェラーリが逆転▼アルファロメオ・ザウバーのルクレールは2戦連続入賞でマクラーレンのヴァンドーンよりも上!マクラーレンはチームでもルノーに逆転される。予選では入賞したルクレールやペレスよりも前だったトロロッソのガスリーはスタート直後のグロージャン爆弾で爆死。
第04戦アゼルバイジャン: 波乱のレース。SC絡みでベッテルからトップの座を奪っていたボッタスがデブリでパンクしてリタイアの結果、地道に来ていたハミルトンの棚ぼた勝利で年間でも首位に立つ。チームもだが、去年は7戦頃までは競っていたので、去年より早い。欧州Rd前のフェラーリ優位はもはや風物詩か。年間で見るとTOP3とは言いながらレッドブルが水を開けられている(しかし去年もそうだった)。特に今回は同士討ちでダブルリタイアが痛かった。その次はルノーとマクラーレンが競ってますね。そしてそのあとにFインディア、トロ・ロッソ、ハース、ザウバー、ウィリアムズ。